香取市佐原は、江戸時代の町並みを残す街で、日本の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。佐原には、初めて全国の日本地図を作った伊能忠敬旧宅が残っており、見学することができます。伊能忠敬が佐原の伊能家に婿入りし、家業を盛り上げ、名主として佐原の繁栄にも尽力したことでも知られています。
また、佐原は、古い街並みや美しい自然、歴史的な建造物など、多くの観光名所が点在しています。例えば、八坂神社及び諏訪神社は、関東三大山車祭りのひとつである「佐原の大祭」が行われる場所としても有名です。これら神社の祭りは、八坂神社の夏祭りと諏訪神社の秋祭りに分かれており、町内を練り歩く山車が観光客にも人気になっています。
このように、香取市佐原には、歴史と文化に溢れた観光スポットがたくさんあります。私も3回訪れており、とても素敵な場所なので、ゆっくりと足を運んでみてはいかがでしょうか。
佐原の古い街並み
佐原の古い町並みは、江戸時代の風景を残す日本屈指の観光地です。石畳の街道には、古い蔵や商家が立ち並び、当時の面影を残しています。また、町の手前には、水路が通り、小さな橋が架かっています。春には、桜が満開になり、美しい風景を楽しむことができます。佐原の町並みは、映画やドラマのロケ地にもなっており、多くの人が訪れます。
佐原の古い町並みには、数多くの歴史的建造物が残されています。その中でも特に有名なのが、江戸時代に建てられた「旧吉田家住宅」です。この建物は、国の重要文化財に指定されており、当時の住居の様子を垣間見ることができます。また、関東で初めて「重要伝統的建造物群保存地区」に選定された江戸風情が残る「古い町並み」を小舟でのんびり、ゆったり眺める観光もできます。
佐原の神社仏閣
佐原には、多くの神社仏閣があり、その中でも特に有名なのは、香取神宮です。香取神宮は、千葉県香取市の中心部に位置する神社で、約1900年の歴史を持ちます。香取三社の一つであり、全国にある香取神宮の総本社でもあります。境内には、多くの神殿や社があり、歴史的な価値が高いです。
香取神宮には、多くの伝承が残されており、祭りや催し物が年間を通じて開催されます。例えば、毎年4月には、香取神宮例祭、神幸祭が開催され、多くの人々が訪れます。また、最近は御朱印でも有名になってきており、この神宮は香取市で一番の人気となっています。
佐原の大祭
佐原の大祭は、千葉県香取市佐原で行われる伝統的な祭りです。八坂神社祇園祭と諏訪神社秋祭りを合わせて、関東三大山車祭りの一つとされています。八坂神社祇園祭は、7月10日以降の金曜・土曜・日曜日に行われ、諏訪神社秋祭りは、10月第2土曜日を中日として3日間行われ、約300年の歴史を誇ります。
祭りは、町内の4つの地区が夏祭りは10台、秋祭りは14台の山車を曳き回す「山車行事」がメインです。山車は、高さ約15メートル、重さ約10トンにもなる巨大な木造の建造物で、精巧に彫刻された約4メートルの人形が載っています。山車は、お囃子の音色に合わせて、町内を練り歩き、その華やかな姿は圧巻です。
佐原の大祭は、千葉県を代表する祭りのひとつであり、多くの観光客が訪れる人気のイベントです。
佐原の大祭 https://www.city.katori.lg.jp/sightseeing/matsuri/index.html
その他の観光スポット
佐原の酒蔵
香取市佐原には多くの酒蔵がありますが、私が訪れた有名な酒蔵は、東薫酒造です。東薫酒造は、千葉県香取市佐原に本社を置く酒蔵です。創業は1872年で、明治時代に創業した酒蔵としては、千葉県内でも有数の老舗です。東薫酒造の日本酒は、伝統的な製法で造られています。また、原料にこだわり、地元産の米や水を使用しています。その結果、深みのある味わいと香りを持つ日本酒が生まれており、日本酒好きには一度訪れる価値が高いです。
東薫酒造の代表銘柄は「大吟醸 叶」です。このお酒は、全国新酒鑑評会で金賞を受賞するなど、高い評価を得ています。また、他の銘柄も、全国の日本酒愛好家から人気があります。東薫酒造は、酒蔵見学や利き酒会を開催しています。また、オンラインショップでも日本酒を購入することができます。ただし、酒蔵見学会は、コロナ以降制限されており、ネットで予約することをお勧めします。
伊能忠敬記念館
伊能忠敬記念館は、日本の天文学者・地理学者である伊能忠敬の業績を紹介する博物館です。館内には、彼の関係資料が展示されており、彼の偉大な業績を垣間見ることができます。入館制限もないため、気軽に立ち寄ることができます。
また、休憩スペースもあり、ゆったりとした時間を過ごすこともできます。伊能忠敬は、日本の地図制度を確立するとともに、日本初の正確な測量を行いました。伊能忠敬記念館は、その偉大な業績を後世に伝えるために作られた博物館です。
幕府の依頼を受け日本地図の測定を開始したときは、確か55歳です。55歳で北海道南岸の測量を行い、以後計10回に及ぶ日本全国の測量を71歳まで行いました。忠敬は73歳で亡くなりますが、彼の没後3年にして日本全図は完成しました。まさに、シルバー世代の星といえるでしょう。
佐原の食文化
佐原には、食文化も根付いており、多くの地元料理が存在します。その中でも、名物のひとつとして知られているのが「佐原そば」です。独特の黒色のそばをはじめ、特徴あるそばも多く、幅広い世代から親しまれています。
また、ウナギも佐原の特産品のひとつで、その美味しさは全国的にも有名です。「うなぎ割烹・山田」は、その中でも特に人気が高く、地元の人々にも観光客にも愛されるお店として名高いです。初めて食べた山田のうなぎはとても美味しく、今でも鮮明に覚えています。
うなぎ割烹山田 (うなぎかっぽうやまだ) – 佐原/うなぎ | 食べログ (tabelog.com)
終わりに
香取市佐原は、日本の関東地方に位置し、多くの魅力的な観光名所があります。その中でも、古い街並みや神社仏閣、自然などが有名です。歴史的な町並みは、江戸時代の面影を残し、古き良き日本の雰囲気を味わうことができます。特に、2019年3月にリニューアルされた佐原駅は、古い町並みに合わせた作りになっており、とても素敵です。
春には桜が満開になり、花見を楽しむことができます。佐原には桜の名所がたくさんあり、美しい風景を楽しめます。また、夏と秋には「佐原の大祭」が開催され、多くの人々が楽しんでいます。
佐原駅から少し離れたところでは、今回紹介していない水郷佐原あやめパークや水郷おみがわ花火大会などがあり、一度は訪れて損はない所だと思います。
季節ごとに異なる魅力的なスポットがある香取市佐原。ぜひ、時間をかけてゆっくりと散策してみてください。新しい発見があるかもしれません。