夏に行きたい避暑地といえば、長野の軽井沢や栃木の那須高原、北海道の富良野などが人気です。これらの地域は美しい自然景観や豊かな緑に囲まれていて、多くの観光客や地元の人々から愛されています。私たち家族も、富良野を除いて以前はよく訪れていた地域です。特に軽井沢は避暑地としての魅力が高く、避暑地の代名詞とも言える場所です。
しかし、最近は猛暑の影響で、こうした避暑地も以前に比べ平均気温がかなり高くなっています。温暖化の傾向は世界的に広まっており、地域ごとの気候変動も顕著です。このため、環境問題が一層深刻になり、避暑地の選択肢も変わってきています。
そのような状況の中で、最近では太平洋の海風の影響で暑い夏でもそれほど高温にならない地域があり、茨城の高萩市が避暑地として注目されています。この地域は、海風のおかげで夏でも比較的涼しく、避暑地としての魅力が高まっています。さらに、自然豊かな環境も訪れる人々にとって大きな魅力です。
《テレ朝 NEWSより引用》
今回は高萩市にある「日本の渚・百選」の一つに選ばれている風光明媚な高戸小浜海岸と、四季折々の渓谷の自然を楽しむことができる花貫渓谷を中心に紹介します。
高萩は、以前仕事で何度か訪れた場所で、とても親しみを感じています。地元の人々の温かさや、美しい自然環境が忘れられず、紅葉だけでなく、避暑地としても訪れたくなる場所ですね。これは、去年の夏に行った高萩の「想い出」です。
花貫渓谷
花貫渓谷は、春には桜、夏には深緑、秋には紅葉、冬には雪景色と、四季折々の美しい風景を楽しめます。特に秋の紅葉は見事ですが、夏は避暑地として涼しく過ごすことができます。
汐見滝つり橋
花貫渓谷には、汐見滝つり橋がこの渓谷の入口に架かっている橋で、周囲の木々や川の景色と良くマッチした有名なつり橋です。平成2年に整備されましたが、長年の厳しい気象条件により、木質部材が腐食したため平成16年3月に大改修を行い、以前と同様に生まれ変わりました。
このつり橋は利用者の安全を守りながら花貫渓谷の自然景観にも調和するよう、地元特産のスギ材使われております。特に、主索ワイヤーロープ上の歩行床部には、255本の加工丸太が使われており、親柱・手摺支柱部にも鋼材を覆うように106本の加工丸太が使われております。吊橋からは、眼下に汐見滝や四季折々に変化する花貫渓谷を眺めることができ訪れる利用者の目を楽しませてくれる名所となっております。
見どころ
- 吊り橋からの景色: つり橋からは、花貫川の渓谷や周辺の山々の景色を一望できます。特に、紅葉の時期は絶景です。
- スリル: 高い場所にあるつり橋なので、スリルを味わうことができます。
乙女滝・不動滝
茨城県の「花貫渓谷」にある滝は、渓谷を流れる花貫川の上流に位置し、ひっそりとした静かな森の中でその姿を見ることができます。
花貫渓谷には遊歩道が整備されていて、汐見滝つり橋の近くに乙女滝・不動滝があります。この美しい滝は、四季折々の自然の変化を楽しむことができる場所で、春には桜が咲き誇り、夏には涼しい木陰が広がります。秋には紅葉が見事で、冬には凍てついた景観が幻想的です。訪れる人々は、ゆっくりと散策しながら、その美しさを堪能することができます。
あまり大きくはない滝なので、5mほど手前までは濡れずに近づくことができ、夏場などはこちらの滝で水遊びをすることも可能ですが、滑りやすいので注意が必要です。
名馬里ヶ淵
深い淵で、神秘的な雰囲気があります。森の中にひっそりとたたずむ名馬里ヶ淵(なめりがふち)は、馬にまつわる伝説を秘めており、その存在自体が神秘的です。この場所には、古くから語り継がれる数々の物語があり、訪れる人々に不思議な感覚を与えます。そのため、地元の人々だけでなく、多くの観光客にも人気があります。
名馬里ヶ淵の周辺には、大小さまざまな滝が連なり、四季折々の風景とともに素晴らしい渓谷美を誇ります。春には新緑が芽吹き、夏には涼しげな緑のカーテンが広がり、秋には紅葉が見事な色彩を織り成し、冬には雪景色が一面に広がります。この美しい景観は、訪れる人々に忘れられない感動を与え、自然の偉大さを感じさせます。さらに、滝の音が耳に心地よく、心を癒してくれます。
名馬里ヶ淵の魅力は、その静寂と自然の美しさにあります。静かに流れる水の音や、鳥のさえずりを聞きながら、心からリラックスできるひとときを過ごせるでしょう。自然の中で過ごす時間は、日常の喧騒を忘れさせ、心をリフレッシュさせてくれます。
高戸小浜海岸
高戸小浜海岸は、高萩市にある広く知られた海水浴場です。遠浅の海岸が広がっており、家族連れや友人同士での海水浴や潮干狩りを楽しむことができます。高戸小浜海岸の魅力は、美しい砂浜と透き通った青い海水にあります。そのため、地元の人々だけでなく、遠方からも多くの観光客が訪れ、賑わいを見せます。
見どころ
- 美しい海岸線: 高戸小浜海岸は、遠浅の海岸が広がり、美しい海岸線が続いています。この景色は、訪れる人々に感動を与えます。
- 海水浴: 夏の季節には、温かい日差しの下で海水浴を楽しむことができます。家族や友人と一緒に、一日中リラックスしながら過ごすことができます。
- 潮干狩り: 春と秋の季節には、潮が引いた時に潮干狩りを楽しむことができます。貝や小さな海の生き物を見つけるのは、特に子供たちにとって楽しい体験です。
ここ高萩は私がまだ若かった頃に、喘息の児童とともにキャンプファイヤーや海水浴、ハイキングなどを毎年行うために訪れた想い出の地ですね。
周辺の訪れたい観光地・宿泊施設
袋田の滝
日本三名瀑の一つに数えられる袋田の滝は、高さ120m、幅73mの迫力満点な景観が自慢です。四季折々に表情を変える姿は訪れる人を魅了し、春の新緑、夏の涼しさ、秋の紅葉、冬の氷瀑と、何度訪れても飽きません。
特に、四度(よど)の滝と呼ばれる四段の滝が織りなすダイナミックな流れは必見です。 マイナスイオンたっぷりの周辺には遊歩道が整備されており、滝つぼ近くまで散策を楽しめます。
ここには、秋と冬に2回ほど行ったことがあります。秋は紅葉がすばらしく、冬には滝が凍ります。自然の雄大さに圧倒され、日頃の疲れを癒してくれる、まさに茨城が誇る絶景スポットと言えるでしょう。
竜神大吊橋
日本最大級の歩行者専用吊り橋である竜神大吊橋は、地上100mの高さから望む景色が圧巻です。橋の上からは、四季折々に表情を変える八溝・阿武隈山系の山々や水府の街並み、そして眼下に広がる竜神ダムの湖面を一望できます。
特に、橋の中央に設置されたアクリルの透過板から湖面を覗き込むスリルは格別です。
ここでは、バンジージャンプやジップラインなどのアクティビティも楽しめます。私は高所恐怖症なので、吊り橋を渡るだけでも大変な思いをした記憶がありますね。
国民宿舎 鵜の岬
国民宿舎 鵜の岬は、茨城県北東部にある太平洋を一望できる景勝地に位置する宿泊施設です。広大な敷地に様々な施設が揃っており、快適な滞在を楽しめます。ここ鵜の岬は、長良川などの鵜飼で使っている海鵜を捕獲する唯一の場所としても有名です。
《 主な魅力 》
- 絶景: 客室や露天風呂からは、太平洋の雄大な景色を眺めることができます。特に、夕暮れの景色は格別です。
- 温泉: 海を眺めながら入浴できる露天風呂をはじめ、内湯やサウナもあり、日頃の疲れを癒せます。
- 食事: 地元の食材を使った新鮮な料理を味わえます。
- アクセス: JR水戸駅からバスで約1時間30分と、アクセスも良好です。
この国民宿舎は人気が高く、年末年始および夏季の特定期間については往復はがきによる申し込み抽選となります。それ以外の期間については電話での申し込みになるので、注意が必要です。
おわりに
高萩市は、茨城県北東部に位置する市です。太平洋に面しており、海岸線と山間部の自然が豊かな地域です。四季折々の風景が楽しめるこの地域は、多くの観光客を魅了しています。
主な特徴は以下のとおりです。
- 豊かな自然: 太平洋に面した美しい海岸線や、緑豊かな山々が広がり、自然が豊かな地域です。春には桜が咲き誇り、夏には海水浴を楽しむ人々で賑わいます。秋には紅葉が美しく、冬には雪景色が広がります。
- 歴史と文化: 江戸時代には宿場町として栄え、多くの歴史的建造物が今もそのまま残されています。古民家や神社仏閣など、歴史を感じさせるスポットが点在しています。また、地域の伝統行事やお祭りも多く開催されており、地元の文化を肌で感じることができます。
- 農林水産業: 農業、林業、水産業が盛んな地域であり、特に果物の生産が有名です。メロンやイチゴなどの果物は全国的にも評判で、新鮮で美味しいと評されています。また、豊かな海で獲れる新鮮な魚介類も地元の自慢です。
このように、高萩市は観光以外にも自然、歴史、文化、産業などが揃った魅力的な地域です。訪れる人々に多くの感動と癒しを提供してくれることでしょう。
特に、最近では避暑地としても注目されており、是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。