流山おおたかの森の魅力に迫る
今回は、つくばエクスプレス沿線に広がる様々な街の魅力について深く掘り下げていきたいと思います。その第1弾として、特に注目すべき地域である「流山おおたかの森」をピックアップし、その魅力に迫ります。
「流山おおたかの森」は、つくばエクスプレスが2005年の8月に開通した際に新たに設けられた駅で、その存在がこの地域の発展を牽引してきました。駅ができる前は、おおたかが住む「市野谷の森」を中心とした、その周囲は田んぼと畑、そして住宅で構成された自然豊かで閑静な地域でした。
しかしながら、現在では、この駅を中心に様々な商業施設が立ち並び、その周囲には新築マンションや新築戸建て住宅が広がり、活気あふれる街へと変貌を遂げています。新駅ができた当時には想像もつかないほどの大きな変化で、驚くべき発展を遂げています。
今回は、元行政マンとしての視点で、流山おおたかの森の主な商業施設はじめ、その発展を支える街づくりについて詳しく考察していきたいと思います。その過程で、この街がどのようにして現在の姿へと成長したのか、その過程を一緒に見ていきましょう。
主な商業施設
流山おおたかの森は、豊かな自然環境と様々な商業施設が融合した地域です。ここでは一日中、さまざまなショッピングやグルメ、エンターテイメントを楽しむことができます。今回は、流山おおたかの森にある、私のおすすめの印象的な施設をいくつか紹介します。
流山おおたかの森 S・C
本 館
- 流山おおたかの森駅に直結するショッピングセンターです。2007年に開業した本館は三階建てで、食品、書籍、生活雑貨、シネコン、アミューズメント、フィットネスクラブなどが揃っています。 以下は主な施設と営業時間です。
- 物販: 10:00~21:00 レストラン: 11:00~22:00 食品館イトーヨーカドー: 10:00~21:00
- タカシマヤフードメゾン: 10:00~20:00
最初のうちは、色々と見て回ったんですが、最近は主に食料品と衣料品類の利用が中心ですね。家族では車で行くことほとんどですが、つくばエックスプレスほか、東武アーバンクラインも便利ですね。
ANNEX
- 2014年3月に開業したANNEX 1は、主にスポーツ、アウトドア用品をはじめ、家電製品、郵便局などがあります。続いて2022年6月に開業したANNEX 2には、鮮魚店をはじめ、家具・日用雑貨、100円ショップなどがあります。営業時間は、本館に準じます。
たまに、ANNEX 1にあるサブウェイでサンドイッチを食べたりしますね。野菜が多く入っているところが気に入っていますよ。
FLAPS
- 2021年3月に新たに開業した駅前施設がFLAPSです。本館とは、駅前広場をぐるりと囲う回廊状の回遊通路でつながっています。ここは主に、車の展示スペースや食品、衣服・生活雑貨、イベントルームなどがあります。
この施設では、トヨタの新車を見に行ったりします。ついでに、隣にあるわくわく広場でパンなどの買い物をしますね。
COTOE流山おおたかの森
- 2022年4月27日に開業した「COTOE流山おおたかの森」は、物販・飲食・サービス店舗を充実させたNSC(Neighborhood Shopping Center)です。
- 食品スーパーや家電量販店、ドラッグストアなどが出店し、子育てファミリー層に便利な施設として目指しています。
ここにある食料品店(ロピア)はよく訪れますね。安くて品数が多いのが、気に入っていますね。
竜泉寺の湯「スパメッツァおおたか」
22年4月にオープン、おおたかの森駅から徒歩2分の良質な天然温泉があるスパー銭湯です。コンセプトは、都心から一番近い“森のまち”で極上のくつろぎと癒しを提供する場所としています。
ここには、良質な天然温泉をはじめ、5つの炭酸泉を含む魅力的な全15種のお風呂をはじめ、趣向の異なる3つのサウナと3種の水風呂があり、毎時00分には、ストーブ5基一斉に開始されるメッツァ名物『ドラゴンロウリュ』は圧巻です。他にも、趣向の異なる6種の岩盤浴や半個室のような「穴蔵式仮眠処」などがあります。
ここには、2回ほど訪れました。駅から近く、常磐自動車道 流山ICから5分程度で着くことができます。
心とカラダがあったまれば自然と笑顔がこぼれ、誰もが特別な時間を過ごせる「スパメッツァおおたか」で、素敵なひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか。
流山おおたかの森のまちづくり
千葉県流山市に位置する住宅地区であり、その開発は「流山おおたかの森駅周辺地区の都市再生整備計画」に基づき市民の暮らしを豊かにするために進められています。
流山市長は、「都心から一番近い森の街」をビジョンとしています。このビジョンに基づき、流山おおたかの森では充実した子育て支援制度を通じて、子育て世代を中心に人口が増加しています。
現在、大きな変化を遂げている流山おおたかの森について、まちづくりの視点から市の独自でユニークな取り組み(特徴的で先進的な政策)を紹介したいと思います。
マーケティング戦略
流山市には全国唯一のマーケティング課が設置されており、魅力的な街づくりに向け様々な取り組みを行っています。この課は、「都心から一番近い森の街」を目指し、「子育て世代やまちに緑を増やす」戦略を推進しています。
子育て戦略
この子育て戦略は、流山市への移住者・定住者数の増加、観光客数の増加、市内商業の活性化などに貢献しています。この戦略効果で、流山市は人口増加率が全国1位となっています。
出産・子育て応援給付金
妊娠期から出産・子育てまで一貫して身近で相談に応じ、必要な支援につなぐ伴走型相談支援と、妊婦や子育て世帯への経済的支援(妊娠・出産時にそれぞれ現金5万円を支給)を一体として実施しています。
子育て支援施設
流山市内には保育園、幼稚園、学童クラブ、児童館・児童センター、地域子育て支援センターがあります。これらの施設は子育て家庭をサポートし、子どもたちの成長を支えています。
子ども・子育て支援新制度
「子どもの最善の利益が実現され、すべての子どもが健やかに育ち、地域全体で子育てできるまち・流山」を基本理念として、子育て支援の施策を推進しています。
その他の支援策
駅前送迎ステーション、子育て教室・講座、ファミリー・サポート・センター利用料の助成金など、さまざまな支援策があります。特に、駅前送迎ステーションはとても便利な制度で、流山市は子育てしやすい街として有名になりました。
グリーンチェーン戦略
この制度は、つくばエクスプレス沿線の5つの区域と、市内全域の流山市「グリーンチェーン認定要綱及び基準」に規定されている開発事業を対象としています。各開発事業における「緑の価値」の創出を支援し、これらの取り組みを結びつけることで、緑豊かな街全体の環境価値を高めることを目指しています。
この認定を受けると、①剪定枝(せんていし)の処分費が免除、②生垣を設置する際の補助金の限度額がアップ、③認定物件を購入する際の住宅ローンの金利を割引などのメリットがあります。
最後に
今回は、家族でよく訪れる「流山おおたかの森」について記事にしました。皆さんもテレビや新聞などでご存じのとおり、若い親世代が多く、街全体が活気にあふれています。
人口減少が進む日本ですが、ここではたくさんの子どもたちを見かけます。小学校前を車で通ると、子どもたちの列を見て、自分の子供時代を思い出しますね。
このような街づくりが成功したのは、市と地域住民が一体となった結果だと考えています。特に、市長のアメリカでの地域計画の経験が役立ったかもしれません。また、彼が日本のコンサル会社で働いていた経験もマネジメント戦略に活かされたと思います。
彼のマネジメント戦略は、民間企業で用いられるSWOT分析、市場ポジショニング、ターゲット設定などを考慮しています。「都心から一番近い森の街」を目指し、子育て世代、特に共働きの家庭向けに住民誘致策を展開し、街の活性化と市財政の安定化を推進しています。
このような活気ある街が日本全国に広がることを願っています。まだ訪れたことのない方がいらっしゃいましたら、ぜひ足を運んでみてください。今まで見たことのないような街並みを体験できるでしょう。
まだ紹介したい施設やお店がたくさんありますが、字数の関係で別の機会に紹介しますね。
【 参考情報 】