秋といえば、何と言ってもその鮮やかな赤とオレンジの葉が美しい景色を創り出す姿が特徴的です。日本という国は四季がはっきりと区別されているため、「秋の紅葉」を存分に堪能することができる最高の場所を提供しています。
私たちの家族には、子供が小学生低学年までの間、秋の紅葉とハイキングを楽しむ目的で筑波山を訪れることがよくありました。新型コロナウイルスが流行する前、最後に筑波山を訪れたのは2018年11月1日で、そのときの楽しい記憶がが今でも鮮明に想い出されます。
今年の10月末には、「つくば研究学園都市」を中心としたドライブ旅行を計画していたため、実に5年ぶりに筑波山を訪れることにしました。
なお、筑波山の駐車場は、ロープウェイのある「つつじが丘駐車場」は普通車で500円ですが、紅葉シーズンには時間帯にもよりますが、大変混雑します。一方、ケーブルカーのある市営駐車場は一律普通車500円で、宮脇駅に近い方から満車になります。また、駅近の筑波山神社の駐車場や民営駐車場も同額の料金で利用できます。
筑波山は、茨城県つくば市に位置する非常に有名な山であり、その壮大な景色と自然に囲まれた環境が魅力ですね。このブログ記事では、筑波山の始まったばかりの「秋の紅葉」をはじめ、ハイキングや登山の体験について詳しく紹介していきたいと思います。
筑波山の紅葉の素晴らしさ
筑波山は、高さ877メートルで県内でも存在感を放ち、その地域の視覚的なランドマークとなっています。その壮大な山容は遠くからでもはっきりと見ることができ、地域の自然美を象徴しています。遠くから見ると、山体が紫色を帯びていることから、「紫峰」とも呼ばれています。
特に秋の季節には、筑波山はその美しさを発揮します。季節が進むにつれて葉が色づき始め、その美しさは一段と増します。山全体が色とりどりのパレットとなり、その美しい風景は見る者すべてを魅了します。山に生息する木々は多種多様で、カエデ、オーク、ブナなどが含まれています。これらの木々がそれぞれ秋色の美しいパレットに寄与し、全体の美しさを引き立てています。
11月中旬から12月初旬の秋季は、山全体が鮮やかな赤、オレンジ、黄色に染まり、その美しさは絵画のようです。この息を呑むような風景は誰もが魅了し、視覚的な楽しみを提供します。この美しさが、筑波山を訪れる旅行者や登山者、地元の人々にとって、この季節を特別なものにしています。
今回は、10月31日ということもあり、本来の鮮やかな紅葉ではなっかたですが、思った以上に山全体が紅葉していました。
筑波山での登山・ハイキング
筑波山では、「おたつ石コース」から「白雲橋(しらくもばし)コース」への比較的短いルートが人気で、「つつじが丘」から弁慶茶屋跡を経由して女体山頂を目指します。登山初心者や時間が限られている方には、片道でロープウェイの利用をおすすめします。一方、ハイキングを主に考えている方は、往復ロープウェイを利用し、標高871mの男体山頂と標高877mの女体山頂を結ぶ「山頂連絡路」を散策するのがよいでしょう。「御幸ヶ原(みゆきがはら)」から各山頂までの所要時間は約15分で、途中でツツジやカタクリの群生地を楽しむことができます。
別の登山ルートとして、「御幸ヶ原コース」があり、これはケーブルカーを併用可能な筑波山神社から男体山頂を目指すものです。ほぼケーブルカー沿いに登り、段差の大きな木の根や岩の点在の他に、男女川(みなのがわ)最上流の地点などの貴重な体験ができます。このコースは、登山ルートの中でも標高差があり比較的険しいです。さらに、筑波山神社から女体山頂を目指す長いルート「白雲橋コース」や、岩場が少なく比較的楽な「迎場(むかえば)コース」もあります。
《 筑波観光鉄道(株)HPの画像を引用 》
筑波山でのハイキングは、特に涼しくて景色が素晴らしい秋シーズンに人気です。山頂には女体山と男体山へ続く二つの主要な連絡路があります。これらの連絡路は整備されており、しっかりとした標識があるため、どのレベルのハイカーでも適応できます。途中で鮮やかな秋の葉を眺めながらハイキングを楽しむことができます。ハイキングが苦手な方は、ケーブルカーとロープウェイを利用して、秋の風景のパノラマビューを楽しみながら山頂まで移動することも可能です。
さらに登山好きには、筑波山の登山がエキサイティングな体験になるでしょう。山の高さは他の日本の山々と比べてそれほど高くはありませんが、登山は急で厳しいため、スリリングな体験になります。しかし、その労力は報われます。山頂に到達すると、関東平野のパノラマビューが広がり、晴れた日には東京スカイツリーや富士山まで見ることができます。美しい紅葉とともに、山頂からの景色は本当に壮観です。
今回の登山とハイキング
私たち夫婦は、今回宮脇駅からケーブルカーを利用し、「御幸ヶ原」に向かいました。ここで初めて「立身石(りっしんせき)」を中心とした「自然研究路」を楽しみました。「自然遺産」のブナと、「立身石」からの景色と紅葉を楽しんだ後、「山頂連絡路」でハイキングをしました。その後、「御幸ヶ原」に戻り、ランチを取り、下山することにしました。
当初の予定では、ケーブルカーで下山するつもりでしたが、小学生の遠足の帰りと重なり、待ち時間が長くなってしまいました。そこで、10年以上前に利用した「御幸ヶ原コース」で下山することにしました。以前は1時間程度で下山できたので、今回も同様に考えていましたが、今回は膝の痛みで困難な下山となりました。通常は70分~80分程度の下山が、2時間半もかかってしまいました。途中から膝が痛み始め、思うように下山できなくなりました。このコースは標高差があり、比較的険しいため、膝に負担がかかりました。最後の1キロは休みながら、かろうじて自力で下山できました。
普段からウォーキングなどの運動を毎日行っていたので、シニア世代でも体力に自信がありました。しかし、登山を軽視すると困難に直面することを痛感しました。シニア登山に対する認識不足が原因だった可能性がありますね。
最後に
ハイキングや登山での筑波山の紅葉は、私たちに壮観な景色を提供してくれます。その美しい風景は、四季折々の植物が織りなす鮮やかなカラーパレットで、訪れる人々を魅了します。熟練のハイカーであろうと、自然を気軽に楽しむ人であろうと、紅葉の鮮やかな色と山頂からの素晴らしい眺めは、ユニークで忘れられない体験を提供します。この山の景色は、まるで画家が描いたように美しいです。
筑波山の登山道には、自然の美しさを満喫するための様々なルートがあります。それぞれのルートは、自然の驚きを直接体験する機会を提供し、その美しさは訪れる度に新たな驚きを与えてくれます。
秋にハイキングや登山の旅行を計画しているなら、筑波山の美しさと体験を見逃さないでください。それはまさに目を楽しませ、心を癒す経験になるでしょう。
今回は、1日目の筑波山の紅葉とハイキングや登山の体験を記事にしました。次回は、宿泊したホテルの印象やつくば研究学園都市のJAXAなどについて記事にしますので、お楽しみに!
筑波山ロープウェイ&ケーブルカー 筑波観光鉄道株式会社
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