最近の台風13号(9月8日)に伴う大雨災害の影響で、小湊鉄道といすみ鉄道が大きな被害を受けました。私は以前、仕事の関係でいすみ鉄道を利用した経験があり、また小湊鉄道といすみ鉄道での鉄道の旅を楽しんだ想い出もあります。このブログ記事では、早い復旧を願いつつ、その旅の想い出についてお伝えします。
普段は車を使うことが多く、あまり鉄道を利用しませんが、以前利用したいすみ鉄道の印象が強く、ぜひもう一度利用したいと思っていました。そして数年前、小湊鉄道といすみ鉄道を利用して、ローカル鉄道の旅に出かけることにしました。
この旅では、新たな発見や出会いがたくさんあり、心に残る経験となりました。鉄道を利用することで、普段は見ることのない風景や文化に触れることができます。鉄道旅行は、日常の喧騒から離れて、ゆったりとした時間を過ごすことができる贅沢な体験です。
もし鉄道旅行に興味がある方は、ぜひ小湊鉄道やいすみ鉄道を訪れてみてください。特にシルバー世代の方々は、時間に余裕がある方も多く、ゆっくりとした時間を楽しむことができます。美しい景色と地域の魅力に触れながら、素敵な想い出を作りをしませんか。
小湊鉄道の旅
小湊鉄道は、千葉県市原市に本社を置く第三セクター鉄道事業者です。1917年5月19日に開業し、千葉県最古の私鉄です。路線は、五井駅から上総中野駅までの約39kmを運行しています。五井駅は内房線と接続しており、東京駅から特急で約1時間、快速で約2時間でアクセスできます。小湊鉄道は、房総の里山風景を楽しめるローカル鉄道として人気があります。沿線には、養老渓谷やチバニアン発見の地など、自然や歴史の魅力あふれるスポットが点在しています。
この旅は、息子と二人で初めてのローカル鉄道を利用し、とても印象に残るものとなりました。
今回は、房総の里山風景を楽しみながら、列車でゆっくりとした時間を過ごすことにしました。各駅は、のどかでローカル色が漂い、時間が止まったような感じを受けました。
この鉄道で特に人気が高いのがトロッコ列車で、五井駅から養老渓谷駅までを運行しています。レトロな雰囲気の「房総里山トロッコ」です。また、このトロッコ列車は、ネットからでも予約でき、旅行の日程が立てやすいのがメリットです。
客車の窓は解放され、天井はガラス張り、そして客車を引くのはレトロな機関車「DB4型」!里山の線路をガタゴト揺られ、四季の風を肌で感じながら走ることができます。4両の客車は天井がガラス張りで、そのうち半分の2両は窓を取り去っているので開放感があり、多くの方に愛されています。
小湊鉄道「房総里山トロッコ」の展望車がわかるように、画像の一部をホームページから利用させていただきました。
五井駅〜養老渓谷駅間を片道2時間ほどでつなぐトロッコ列車では、期間限定でお弁当やお酒が楽しめるイベント運行も開催しています。
今回は、養老渓谷で観光はしなかったのですが、以前に数回車で訪れたことがあり、紅葉の見事さが特に印象に残っています。また、訪れるときは、是非トロッコ列車を利用したいですね!
いすみ鉄道の旅
いすみ鉄道は、千葉県夷隅郡大多喜町に本社を置く第三セクター鉄道事業者です。1987年7月7日に開業し、日本国有鉄道特定地方交通線の一つであった木原線を引き継ぎました。現在、いすみ鉄道は大原駅から上総中野駅までの約27kmの路線を運行しています。また、小湊鉄道といすみ鉄道は、上総中野駅で乗り換えることができます。上総中野駅は、小湊鉄道の終着駅で、いすみ鉄道の始発駅となります。
今回の旅では、大多喜駅で下車して大多喜城を訪れることにしました。大多喜城は江戸時代に築かれた山城で、国指定重要文化財に指定されています。大多喜城からは、房総の山々や田園風景が一望できます。また、大多喜町は城下町となっており、趣のある建物も多く点在しています。ゆっくりと散策するのにぴったりです。
ここでおすすめのランチは、「とんかつ亭 有家(ありか)」です。ここで有名なのが「わらじとんかつ」で、大きくて美味しいとんかつを楽しむことができました。
一方、いすみ鉄道は「菜の花鉄道」としても知られています。春になると、線路沿いに菜の花が咲き乱れ、列車の窓から海と菜の花の絶景を楽しむことができます。
さらに、いすみ鉄道では沿線の自然や文化を活かした観光列車の運行にも力を入れています。例えば、「いすみシャトル」ではいすみ市内を巡ることができ、9月23 日(土)からは「おひげのポン」のラッピングとヘッドーマークを取り付けた車両が運行されています。
小湊・いすみ鉄道は、房総半島の魅力を満喫できるローカル鉄道です。ぜひ一度、小湊・いすみ鉄道で房総半島の旅を楽しんでみてください。
終点の大原駅では、新鮮な海の幸を味わうことができます。大原漁港は関東最大級の水揚げ量を誇る漁港で、マグロやカツオなどの高級魚が豊富です。大原では、朝市や海鮮丼や寿司などのグルメスポットがたくさんありますよ。
最後に
小湊鉄道といすみ鉄道の電車旅行は、どちらも素晴らしい想い出を作ることができます。鉄道の旅は、風景や雰囲気を楽しみながら新たな場所を探索する絶好の方法です。私はこれらの旅を通じて、地元の魅力や自然の美しさを再発見しました。また、鉄道という乗り物自体の魅力も感じました。揺れる車両の中での移動は、まるで時間が止まっているかのような感覚を与えてくれます。さらに、駅ごとに異なる雰囲気を楽しめるのも魅力の一つです。私はこれからも、鉄道を通じて新たな場所を訪れ、素敵な想い出を作りたいと思います。
今回は、私が経験した小湊鉄道経由のいすみ鉄道を使った旅を紹介しました。この旅では、美しい景色を楽しむだけでなく、地元の人々と触れ合いながら地域の文化や歴史にも触れることができました。地元の食材を使った美味しい料理や、雰囲気のある大多喜城や城下町も散策しました。
現在、ローカル鉄道は苦境に立たされているものが多くあります。シニア世代の方々にも、ぜひ魅力的なローカル鉄道の旅を楽しんでいただきたいと思います。結果として、地域の活性化にもつながり、地元の経済にも貢献することになるしょう。
是非、ローカル鉄道の旅を楽しんでください!新たな発見や素晴らしい出会いが待っています。
【参考資料】 2023年9月末現在
- 五井駅から小湊鉄道に乗ります。小湊鉄道はレトロな電車で、小湊鉄道のフリー切符は2000円で乗り降り自由です。トロッコ列車は、別途指定席券610円がかかります。
- 小湊鉄道の終点の上総中野駅でいすみ鉄道に乗り換えます。いすみ鉄道のフリー切符は1500円(平日1200円)で乗り降り自由ですが、房総横断券を持っていればそのまま乗れます。
- 私が利用したのは房総横断券です。これは前にしか進めないけど途中下車は可能で、五井駅から大原駅まで2000円で行けるお得な切符です。また、終点の大原駅は外房線と接続しており、東京駅まで特急で約1時間半、快速で約2時間でアクセスできます。