庭づくり(ブルーシクラメン編)

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クリスマスシーズンを彩る多彩な花々の中でも、シクラメンはひときわ目を引く存在感を放っています。優美な花姿と鮮やかな色彩の調和は、冬の季節を代表する花として、古くから多くの人々の心を魅了し続けています。厳しい寒さの中でも凛として咲き誇る魅力と、室内環境への高い適応性から、クリスマスの装飾には欠かせない存在として広く親しまれています。

中でも特に、ブルーシクラメンは幻想的な青色の花を咲かせる特別な品種として、近年注目を集めています。従来のピンクや白とは一線を画すその神秘的な青色は、多くの園芸愛好家を魅了しています。品種改良の技術進歩により、淡い水色から深い青紫まで、様々な青の色調や花形を持つ魅力的な品種が次々と誕生しています。

本記事では、ブルーシクラメンの独特の魅力について、代表的な品種の特徴や個性を解説します。また、その美しい花を存分に咲かせ続けるための育て方のポイントと、季節ごとの管理方法について、実践的な情報をご紹介していきます。

ブルーシクラメンの種類と特徴

ブルーシクラメンは、長年の品種改良によって誕生したサクラソウ科シクラメンの園芸品種です。自然界には存在しない神秘的な青色の花を咲かせ、品種ごとに花の色調、形状、大きさなど、独自の魅力を持っています。以下に、代表的な品種をご紹介します。

セレナーディア

シクラメン・セレナーディアは、サントリーフラワーズが研究開発した革新的なブルーシクラメンです。現代のブルーシクラメンを代表する存在として広く知られ、品種によって様々な青の階調を見せる美しい花を咲かせます。

  • アロマブルー:深みのある青紫色の一重咲き品種です。優雅な香りと存在感のある花弁が特徴で、香りと色彩の両方を楽しめます。
  • ビクトリアブルー:花弁の縁に青色の覆輪が入る一重咲き品種です。中心の白と縁取りの青が織りなす上品なコントラストが魅力です。
  • ライラックフリル:繊細な八重咲きで、淡い青紫色の花を咲かせます。フリル状の花弁が重なり合い、柔らかな印象を与えます。
セレナーディア(青いシクラメン)とは?育て方・栽培方法
セレナ―ディア(青いシクラメン)の植物図鑑・育て方紹介ページです。ここでは基本情報のほか、水やりや病害虫、選び方、増やし方、肥料や用土などの詳しい育て方などを紹介します。

フェアリーピコブルー

『フェアリーピコ』は、従来のシクラメンとは異なる特別な品種です。種子を作らない特性により、そのエネルギーが塊根に蓄えられ、非常に丈夫で長持ちします。寒暑に強く、適切な管理で2〜3年もの長期間、美しい花を楽しめます。フェアリーピコシリーズには、青の他にも赤、ピンク、オレンジなど、豊富なカラーバリエーションがあります。

フェアリーピコブルーをはじめ、赤、白、青紫のシクラメンを寄せ植えで楽しんでいます。クリスマスシーズンには、まさに欠かせない花ですね。

シクラメン(フェアリーピコ)の特徴や育て方、冬越しの方法などの紹介

育て方のポイントと管理のコツ

ブルーシクラメンは、他のシクラメン品種と同様に、寒さに強く暑さに弱い特性を持つ繊細な植物です。美しい青い花を長く楽しむために、以下の重要なポイントに注意して丁寧に育てていきましょう。

置き場所

  • 日当たり: 明るい場所での栽培が基本です。ただし、強い直射日光は葉焼けの原因となるため、レースのカーテン越しの柔らかな光や、明るい室内の窓際など、適度な明るさの場所を選びましょう。葉の状態を観察しながら、最適な場所を見つけてください。
  • 温度: 冷涼な環境を好みます。冬は室内の暖かい場所で、夏は風通しの良い涼しい場所で管理することで、年間を通じて健康な生育を促せます。特に真夏は、エアコンの効いた室内や日陰の涼しい場所での管理がおすすめです。

水やり

  • 頻度: 土の表面が乾いてきたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをします。季節や環境によって乾き具合は異なるため、毎日土の状態をチェックする習慣をつけましょう。
  • 注意点: 球根に直接水がかかると腐敗の原因となるため、必ず株元に水を注ぎます。受け皿に溜まった水は必ず捨て、根腐れを防ぎましょう。

肥料

  • 頻度: 生育が活発な時期は、液体肥料を2週間に1回与えます。冬は成長が緩やかになるため、施肥の回数を減らすなど、季節に応じて調整してください。
  • 種類: 花をたくさん咲かせるために、リン酸分が豊富な肥料を選びましょう。市販の花用液体肥料やシクラメン専用の肥料が効果的です。

植え替え

  • 時期: 花が完全に終わった後、気温の穏やかな涼しい時期に植え替えます。環境の急激な変化を避けるため、真夏や真冬の植え替えは避けましょう。
  • 用土: 水はけが良く、適度な保水性を持つシクラメン用培養土を使用します。必要に応じて、パーライトや赤玉土を混ぜて排水性を調整できます。

長く楽しむために

ブルーシクラメンは、適切な管理と愛情を込めた育て方により、長期間美しい花を楽しむことができます。日々の観察と丁寧なケアにより、健やかな生育が期待できます。

  • 涼しい場所で管理: 特に夏場は涼しい環境が重要です。直射日光を避け、風通しの良い場所に置くことで、暑さによるストレスを軽減できます。必要に応じて室内の温度管理も行いましょう。
  • 適切な水やり: 水不足と過湿は共に根腐れの原因となります。土の表面が乾いたら、鉢底から水が出るまでたっぷりと水を与え、余分な水は必ず捨てましょう。水やりの頻度は季節や環境に応じて調整します。
  • 肥料は定期的に: 豊かな開花のために、適切な施肥が重要です。生育期は2週間に1回、開花期は月1回を目安に、株の状態を見ながら適量を与えましょう。
  • 枯れた花や葉の処理: 見た目を美しく保ち、病気を予防するため、枯れた花や葉は早めに取り除きます。特に株元は風通しを良くし、カビや腐敗を防ぎましょう。
  • 病害虫対策: ハダニやアブラムシなどの害虫は、早期発見・早期対処が重要です。定期的に葉の裏側まで丁寧にチェックし、害虫を見つけたら速やかに適切な薬剤で防除します。予防策として、定期的な葉水や清潔な環境作りも効果的です。

少しでも長く楽しむためには、その維持管理がとても重要な要素となりますね。

おわりに

ブルーシクラメンは、神秘的な青い花と気品ある姿で多くの園芸愛好家を魅了する特別な植物です。その優美な姿は見る人の心を癒し、室内に独特の雰囲気をもたらします。小さな園芸店では置いてない場合も多く、貴重性が高い花となります。

さらに、環境の変化に敏感で、特に暑さに弱い繊細な性質を持つため、細心の注意を払った丁寧な育て方が欠かせません。

夏越しが課題となるブルーシクラメンは、他のシクラメン品種と比べて希少で高価です。そのため、一度手に入れたら大切に長く育てたい品種です。日々の観察と適切な管理を欠かさず行い、植物の状態をしっかりと把握することで、来年も美しい花を咲かせることができます。水やりや温度管理など、基本的なケアを怠らないことが、長く楽しむコツです。

シクラメン・セレナーディアの育て方…来年も咲かせたい!夏越しのコツは?
シクラメン・セレナーディアはサクラソウ科シクラメンの園芸品種。サントリーが開発したブルーシクラメン。青系というか、紫系というべきかなと思う。既存の赤、白、黄色、ピンクに飽きた人には喜ばれる色合い。希少で、ちょっとお高い。

この素敵なブルーシクラメンの花は、あなたの暮らしに特別な彩りを添えてくれます。四季折々の表情を見せるシクラメンは、クリスマスシーズンならではの魅力があり、心安らぐ癒しの空間を演出してくれるでしょう。

《 参考情報 》

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