前回は、わが家の庭で毎年6月から7月にかけて収穫するミョウガを紹介しました。ミョウガは独特の風味と香りが特徴で、日本の家庭料理に欠かせない存在です。ミョウガを使った料理は、冷たい麺類や和え物など、さまざまな料理に活用されます。今回は、同じ時期に収穫できるシソの葉について、詳しく紹介します。
シソの葉は、シソ科シソ属に属する植物で、別名 大葉(おおば)や青じそなどと呼ばれています。シソの葉は、料理に彩りを加えるだけでなく、その香りと風味が食欲をそそります。原産地は東アジアと考えられており、日本をはじめ、中国、韓国など東アジアを中心に広く栽培されています。一方、紫蘇(シソ)と漢字で書く通称「赤じそ」は、茎も葉も赤紫色をしています。
この時期は、家の食卓をミョウガと青じそがにぎわすことになります。特に、冷奴を食べるときには両方乗せることもあります。冷奴にミョウガとシソをトッピングすることで、爽やかな香りと風味が加わり、夏の暑さを忘れさせてくれます。こうした薬味は、夏の食卓には欠かせないものであり、食事をより一層楽しませてくれます。
毎年夏の薬味に困ることはありません。特に私はそうめんが好きなので、たくさんの薬味を入れて美味しく食べていますね。
特 徴
- 形状: 葉は卵形で、先端は尖っています。縁は鋸歯状で、裏面には毛が生えています。
- 色: 緑色または紫色です。紫色のものは、赤ジソと呼ばれることもあります。
- 香り: 独特の爽やかな香りがあります。
- 味: 少しピリッとした辛味があります。
- 栄養: ビタミンA、ビタミンC、カルシウム、鉄分などの栄養素が豊富に含まれています。
効 能
- β-カロテン: 抗酸化作用があり、老化防止や美肌効果が期待できます。
- ビタミンC: 免疫力を高め、風邪予防などに効果があります。
- カルシウム: 骨や歯を丈夫にする効果があります。
- カリウム: 体内の余分なナトリウムを排出し、むくみ解消に効果があります。
- 食物繊維: 腸内環境を整え、便秘解消に効果があります。
育て方
シソの葉は、種からでも苗からでも育てることができます。
種から育てる場合
- 3月から4月頃に種をまきます。
- 発芽したら、間引きをして苗を育てます。
- 本葉が5枚ほどになったら、プランターや地植えに移植します。
苗から育てる場合
- 5月から6月頃に苗を購入します。
- プランターや地植えに移植します。
栽培のポイント
- 日当たりと水はけの良い場所で育てます。
- 暑さに強く、比較的寒さに弱いので、プランターで育てている場合には、夏は日陰で育て、冬は室内に取り込むとよいでしょう。
- 摘心を行うことで、わき芽が出て葉数を増やすことができます。
- 花が咲いたら摘み取ると、葉が長持ちします。
種まき
- 3月~4月頃が種まきの適期です。
- 種は2cm間隔でまき、薄く土をかけます。
- 発芽までは1週間~10日程度かかります。
家の庭では、自然と種が落ちて、毎年同じ場所からシソが生えてきます。水をあげる以外は特に何もしなくてもよく育ちますよ。
苗植え
- 本葉が5枚ほどになったら、苗を植え付けます。
- 株間は20cm程度にします。
- 日当たりと水はけの良い場所で育てます。
水やり
- 土の表面が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 夏場は特に注意が必要です。
収穫
- 本葉が出始めてから30~40日程度で収穫できます。
- 下から順に葉を摘み取ります。
シソは暑さに強く、比較的育てやすい植物ですね。虫や病気も少なく、特別な管理も必要ないため、ミョウガと同様に初心者向きの香味野菜です。
料理の活用法
シソの葉は、香味野菜ならではの独特な風味を持っており、和食をはじめとする様々な料理に活用することができます。
- 薬味: 薬味として、そうめん、冷奴、納豆、味噌汁などに添えると、爽やかな風味と食感をプラスすることができます。
- 刺身: お刺身にシソの葉を巻いて食べると生臭さがなくなり、お刺身が苦手な人でも美味しく食べられます。
- 漬物: 赤じそは、梅干しや紫蘇漬けなどの漬物に利用されます。
- 料理: 天ぷら、佃煮、茶碗蒸しなどの料理に利用されます。
- 飲料:飲料としても利用でき、シソジュースやシソティーなど、さまざまな形で楽しむことができます。
シソの葉は、栄養豊富な食材です。ぜひ色々な料理に活用して、健康的な食生活を送りましょう。
最後に
シソは、乾燥させることもできます。乾燥させたシソは、お茶やふりかけなどに利用でき、風味を豊かにしてくれます。また、乾燥シソは保存が効くため、長期間楽しむことができます。さらに、シソの花や種も食用にすることができます。花は天ぷらや漬物に使うと、独特の香りと食感を楽しむことができ、種は炒って食べたり、佃煮にしたりして、異なる風味を味わうことができます。
シソは、栄養価が高く、ビタミンやミネラルが豊富で、健康にも良い食材です。サラダやスープ、炒め物など、様々な料理に活用できる便利な食材です。シソの風味を楽しみながら、ぜひ、色々な料理に活用してみてください。シソを使ったレシピを増やすことで、日々の食卓がさらに豊かになることでしょう。
今回は、2回にわたりわが家の食卓に重宝している「ミョウガ」と「シソの葉」を紹介しました。もちろん、スーパーなどで簡単に手に入りますが、自宅で収穫した香味野菜は、特別な味わいがあります。
簡単に育てられるので、ぜひ挑戦してみてください。あなたの食卓を一層楽しくしてくれることは間違いありません。
《 参考情報 》