あなたはこの二つのバラの違いがわかりますか！
これまでに、庭に咲き始めるさまざまな花々を紹介してきました。季節が5月に入り、春から初夏へと変わると、バラが咲き始めます。この時期最初に咲くのがモッコウバラで、すぐ後につるバラが続きます。モッコウバラとつるバラは、美しい花を咲かせるために人気がありますが、見た目や育て方、香りなど、それぞれ異なる特性と魅力があります。
これまでに紹介したバラの中でも、特に四季咲きのバラを中心に取り上げてきましたが、今回は少し違った角度からバラを見てみることにします。今回の主役は、春一番に豪華な花を咲かせるモッコウバラとつるバラです。
これらの違いを理解することで、モッコウバラとつるバラのそれぞれの特性を活かした育て方が可能になります。どちらもバラの一種でありながら、その特性や魅力は大きく異なります。バラを育てる際には、これらの特性を理解し、適切な育て方をすることが重要です。バラの世界は奥深く、その美しさと多様性には魅了されること間違いなしです。
家の庭には、様々な花が咲きますが、やはり花の王様（女王）はバラですね。四季折々に種類の違ったバラが咲くので、春夏秋冬楽しむことができますね。
特徴の違いについて
モッコウバラは、花が小さく、主に黄色と白色です。一方、つるバラは、花がモッコウバラよりも大きく、色も一般のバラと同様に豊富です。また、両方のバラとも一季咲きですが、つるバラには返り咲きの性質のをもつ種類もあります。その他の特徴の違いは以下のとおりです。
トゲや枝の違い
- モッコウバラ: モッコウバラは、つるバラのようなトゲを全く持っていません。滑らかでつるつるした枝を持つことから、バラとは見た目が異なり、多くの人にとって異質な植物と認識されています。
- つるバラ: 通常、つるバラと呼ばれるものは、特徴的にトゲが存在します。これらのバラは、枝をつるのように伸ばす特性を持つ品種群を指します。
葉の色と形
- モッコウバラ:葉の色は黄緑で、厚みがなくマットな質感が特徴です。枝にトゲが無く、葉の雰囲気もバラ特有のものではありません。
- つるバラ: つるバラの葉は一般的に鮮やかな緑色で、その深みのある色合いは自然界の美しさを象徴します。これらの葉はやや厚く、その表面はつやつやと輝いています。
庭の黄色のモッコウバラは、4月中旬に咲き始めました。すぐ後に、つるバラが咲き始めもう少しで見頃が近づいています。モッコウバラは、見頃はすでに過ぎていますが、つるバラはこれから様々な種類の花が見頃を向かいますね。
育て方の違いについて
モッコウバラもつるバラも基本的な点では一般のバラ同様の育て方で構いません。育て方の大きな違いは以下のとおりです。
剪定と誘引の時期
- モッコウバラ: 冬に剪定と誘引を行いません。冬剪定を行うと花芽まで一緒に落としてしまう恐れがあるため、注意が必要です。
- つるバラ: 冬季に誘引を行い、つるバラが適切に成長できるように支えます。次に、形を整えるための剪定を行うことが重要です。
肥料の与え方
- モッコウバラ: 地植えの場合はほとんど肥料を与える必要がありません。肥料が多すぎると枝や葉っぱだけが成長して花が咲かなくなることもあるため、注意が必要です。
- つるバラ: 鉢植えの場合、生育期間中は液体肥料やバラ専用の固形肥料などの置き肥を年数回程度与えます。また、冬の植替え時に寒肥を与えます。庭植えの場合は、ほとんど肥料を与えませんが、若い株には花後の追肥が必要です。
病害虫
- モッコウバラ: 比較的強いので、年に1回程度殺虫殺菌剤 の消毒で大丈夫です。
- つるバラ: 一般のバラ同様にアブラムシ等がつきやすいので、年数回程度消毒します。
つる系のバラについては、剪定と誘引がとても大切になりますね。特に、誘引によりバラの美しさを引き出すのがポイントとなります。
楽しみ方について
楽しみ方は人それぞれで、さまざまな方法があると思います。以下では、一般的に行われる楽しみ方を紹介します。
花壇
- モッコウバラ: 地植えや鉢植えで楽しめます。また、フェンスや垣根に絡ませることもできます。さらに、アーチやオベリスクへの誘引や地面を覆うグランドカバーとしても利用できます。
- つるバラ: 一般的に、アーチやフェンスなどに誘引して楽しみます。また、フェンスや垣根に絡ませたり、鉢植えにしてテラスやベランダで楽しむことができます。
切り花
- モッコウバラ: モッコウバラは一般的に小さな花を咲かせる種類で、繊細な美しさを持つものの、小さな花びらは切り花としての持続性に欠けます。
- つるバラ: 大輪の花を豊富に咲かせるため、その鮮やかさと大きさから切り花として高評価を受けています。豪華な花姿は、様々な場面で華やかさを演出し、長期間楽しむことが可能です。
香り
- モッコウバラ: この花は独特の甘い香りを持ち、その香りは一度嗅いだだけで忘れられません。モッコウバラの香りは、その美しい外観と同様に魅力的な特徴です。
- つるバラ: 香りの強さや特性は、その種類によって大きく異なります。一部の種類は強い香りを放ち、他の種類はより控えめな香りを持っています。
私は多くの花々の中で、バラの香りが最も心地よいと感じます。しかし、バラの育て方には戸惑うこともあります。特に、アブラムシに悩まされやすいことや、トゲに手を刺されることが苦手ですね。
まとめ
モッコウバラは「バラ」の一種で、枝が長く伸びるため、つるバラの一種に分類されます。しかし、その特徴や形状、育て方は一般的なつるバラとは少し違います。
モッコウバラの最大の特徴は、春一番に美しい花を咲かせることです。花の色は黄色や白です。黄色が白より少し早めに咲きます。また、枝が長く伸びるため、庭やバルコニーで見事な装飾を作ることができます。育て方には少しコツが必要で、適切な剪定が重要です。
一方、つるバラはつるを伸ばして成長するバラの一種です。花の色や形はバラの種類によりますが、大輪の花をつけることも多く、その美しさから庭や公園の装飾によく使われます。つるバラを育てる際には、適切な剪定や肥料の与え方、そして病害虫からの保護が必要です。
モッコウバラは育てやすく、初心者にもおすすめです。また、つるバラは、種類も豊富で剪定や誘引に時間がかかりますが、その華やかは最高です。
どちらを選ぶかは、あなたの好みや目的に合わせて選んでください。ぜひ、モッコウバラとつるバラの魅力を存分に楽しんでください。
【 参考情報 】
