庭づくり(オリーブ編)

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オリーブは、地中海沿岸を中心に栽培され、その果実からオリーブオイルが作られる樹木です。オリーブは、強く丈夫な樹木であり、乾燥した環境でも育つことができます。それにもかかわらず、オリーブは非常に長い年月を生き続けることができます。オリーブの木は、寿命が1000年を超えることもあると言われています。

オリーブの木は、地中海沿岸地域において、多くの文化的・歴史的な意味を持っています。古代ギリシャでは、オリーブの木は神聖なものとされ、オリーブの葉は勝利のシンボルとして使われました。また、オリーブの木は、ユダヤ教やキリスト教においても重要視され、聖書にも登場します。さらに、オリーブオイルは、健康的な油としても知られ、多くの人々に愛されています。

わが家には、現在3本のオリーブの木が鉢植えされています。今年は、そのうち1本を地植えにし、もう1本の植え替えを予定しています。今回は、オリーブの特徴や育て方について記事にしていきたいとお話ししますね!

オリーブの特徴

オリーブの木は温暖な気候が好きで、最低気温が-10度以下の地域では冬期に保護措置が必要です。また、オリーブは日当たりがよく、排水の良い土地を好みます。土壌のpHが7以下であることが望ましいです。オリーブの木は水はけがよく、水をたくさん必要としないため、過剰な水やりは避けるようにしてください。

適切な環境が必要なため、オリーブの木を植える場所の条件を確認する必要があります。日当たりがよく、風通しの良い場所が好ましいです。また、排水の良い土地が必要であるため、水はけの悪い場所には植えることができません。

水やりにも注意が必要です。オリーブの木は水はけがよく、乾燥に強い特徴があります。そのため、過剰な水やりは必要ありません。むしろ、水はけの悪い場所に植えた場合は根腐れの原因となるため注意が必要です。また、土壌のpH値も重要です。オリーブの木はpH7以下の土壌が好ましいため、栽培を行う前に土壌の性質を確認してください。

オリーブの育て方

苗木の選び方

オリーブの苗木には、鉢植えや根鉢つきのもの、バラ苗のように枝が伸びたものなどがあります。苗木を選ぶ際は、健康的で枝が太く、葉が厚く、緑色のものを選びましょう。園芸店では、挿し木をしてから2年ほどの小さい2年生苗から、サイズの大きい5年生以上の苗まで、さまざまな苗が売られています。初めて育てる方は、3年生以上の苗を購入するとよいとされています。うまくいけば、購入した年の秋から収穫ができます。

苗を選ぶ際は、枝が太くしっかりしていて、葉色が良いものを選びましょう。

植え付け、植え替え

オリーブの苗木を植える場所は、直射日光があたり、排水が良い場所が望ましいです。穴を掘り、根鉢を入れ、周囲に土をまきます。植えつけた後は、たっぷり水を与え、表面を軽く覆うようにマルチを敷きます。鉢植えの場合は、直径30cm以上の鉢に、オリーブ専用の土を入れます。地植えの場合は、土壌が弱アルカリ性(pH6.5~7.0)であることが望ましいです。関東地方の場合、適期は2月から3月です。

鉢植えの植え替えは、根詰まりを防止し、通気を良くするために必要です。植木鉢の大きさや生育状態によりますが、通常2~3年に1回行うことがベストかもしれませんね

水やり・剪定

鉢土の表面が白く乾いたら、鉢底の穴から少し流れ出るくらいたっぷり与えます。庭植えの場合は、土質にもよりますが、苗木や植えつけ直後の木を除けば水やりはほとんど必要ありません。

年に1回、春に剪定することが望ましいです。剪定により、枝の成長を促し、木全体のバランスを整えることができます。剪定は、新しい芽が出始める前に行いましょう。適期は3月から4月と、9月から10月。細かな剪定よりも、整枝が大事です。伸びたら切るの繰り返しでは、樹勢が落ち着かず、結実しません。場所に余裕があれば、一般には開心自然形に仕立てます。場所が狭い場合は、主幹形に仕立て、側枝は角度を広くとり、枝垂れるように仕立てます。

病気と害虫

果実を侵す炭そ病や枝梢を枯らす梢枯病に注意が必要です。特に、梢枯病は炭そ病菌によって新梢先端が枯死するもので、梅雨どきを中心に発生します。また、オリーブアナアキゾウムシは、成虫が木に卵を産みつけ、ふ化した幼虫は枝や幹の内部を食い荒らすだけでなく、木を弱らせてしまいます。このため、木の健康を保つためには、適切な防除対策が必要です。また、ハマキムシは葉を糸でつづって隠れながら、葉を食害してしまいます。そのため、葉の表裏や裏側にも注意して確認することが大切です。

わが家でも、ハマキムシに少しやられましたが、早めに気づき、上手に駆除できました。

肥料

オリーブの木は、肥料を与えることで健康的に育つことができます。庭植えの場合は、2月と10月に施肥し、鉢植えの場合は2月、6月、10月に肥料を施します。置き肥タイプの緩効性化成肥料か有機質肥料を与えましょう。緩効性肥料を与える場合は、窒素・リン酸・カリを等分に含有し、微量要素も含まれているものを選びます。「土に置くだけ 錠剤肥料シリーズ オリーブ用」は、N・P・Kが等量で、マグネシウム・マンガン・ホウ素・カルシウムに鉄などの微量要素も配合されています。置き肥タイプの緩効性肥料は、株元から離しておきましょう。植え替え直後は根が弱っている場合があるので、2週間ほど間をあけてから肥料を与えましょう。

ふやし方

挿し木の適期は6月から7月ですが、加温ができる場合は10月から11月にも挿し木ができます。発根促進剤を使用すると成功率が上がります。最初に、枝の切り口を斜めに切ります。これにより、水を吸いやすくします。また、葉は数枚残してから挿してください。これは、葉に栄養が過剰に回るのを防ぐためです。その後、土に挿して水を与えます。ぐらつきやすい場合は、支柱を立てると良いです。

2~3 cm以上の太い枝があれば、それを穂木にするのも良いでしょう。根付くまでは動かさないようにするのが賢明ですよ。

収穫

オリーブの実は11月から1月にかけて収穫されます。収穫時期は、実が黒くなる前に行うことが望ましいです。収穫後、水洗いし、塩水に漬け込むと、オリーブの味が引き立ちます。しかし、オリーブの木は自家受粉しにくい性質があります。結実させるには、開花時期の近い異なる品種のオリーブを近い場所で育てるのがポイントです。また、オリーブ以外の植物を近くに植えることも効果的です。自生しているオリーブの木は、風や虫によって受粉されます。そのため、花粉を運ぶ虫などを他の植物で呼び込むことで、より受粉がしやすくなります。

わが家のオリーブは、実のツキがいまいちですが、今年はちょっと期待しています。

まとめ

オリーブの特徴や育て方の基本的な情報について記事にしました。オリーブの木は丈夫で長寿であり、同時に美しい景観を作り出すことができます。自宅の庭でオリーブの木を育て、観賞用だけでなく、オリーブオイルを手作りしてみるのも良いかもしれません。

オリーブは古代ギリシャやローマ時代から栽培され、世界中で広く使われる調味料です。オリーブオイルには素晴らしい味わいと香りがあり、健康にも良いとされています。種類にはエキストラバージン、バージン、ライト、ピュアなどがあり、それぞれ異なる風味や特徴があります。また、オメガ3脂肪酸を含むため、健康面でも注目されています。

私たち家族も、オリーブオイルをサラダのみならず、様々な食材として活用しています。現在は観賞用にオリーブの木を育てていますが、今後はその実の活用方法も学んでいきたいと思います。

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