7月8日以降ジメジメとした天気が続きますが、気温や湿度が高くなることで食べ物が腐りやすくなるこの時期は、食あたりや食中毒が発生しやすくなるため注意が必要です。特に、冷蔵庫の管理や食材の保存方法に気を付けることが重要です。新鮮な食材を選び、適切な温度で保存することで、食中毒のリスクを減らすことができます。
今年の夏の暑さは、食中毒菌の繁殖を促進し、食あたりや食中毒のリスクを高めます。 特に、夏バテや熱中症にかかりやすいシニア世代は特に注意が必要です。水分補給をこまめに行い、バランスの取れた食事を心がけることで、健康を維持に心掛けましょう。
毎年多くの人が苦しんでいるという食あたりや食中毒。シニア世代の皆さんも細菌撃退法を理解し対処することが大切です。例えば、手洗いの徹底や調理器具の消毒、食材の加熱など、基本的な衛生対策をしっかりと行うことが求められます。これによって、家族全員の健康を守ることが可能です。
夏場は、食あたりや食中毒が増える時期です。食中毒は、場合によっては命にかかわることがあります。幸い、まだ食中毒を経験したことはほとんどありませんが、冷たいものを飲み過ぎて、下痢などの軽い食あたりを起こすことはありますね。
原因
夏の食あたりや食中毒は、主に以下の原因で起こります。
食中毒菌
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- サルモネラ菌: 鶏肉や卵に多く見られ、特に十分に加熱されていない場合にリスクが高まります。
- カンピロバクター菌: 鶏肉や牛肉に存在し、生食や不十分な加熱で感染することが多いです。
- 大腸菌: 牛豚ひき肉や野菜に含まれ、生肉や生野菜を食べる際に注意が必要です。
- 黄色ブドウ球菌: おにぎりやサンドイッチなどの手作り食品に付着しやすく、手洗いが不徹底だと感染します。
- 腸炎ビブリオ: 魚介類に生息し、特に生食でリスクが高まります。
これらの菌は、夏場の高温多湿な環境で繁殖しやすく、加熱が不十分な肉類の他、生野菜、人の手を介して菌が付着した食品を食べた場合に発生します。この菌に感染すると、下痢、嘔吐、腹痛、発熱などのひどい症状が現れます。
ウイルス・寄生虫
ノロウイルスやロタウイルスが主な原因で、人から人への接触で広がります。これらのウイルスは、冬場に発生しやすく、夏場はそれほど心配する必要はありません。また、アニサキスなどの寄生虫は、生の魚介類を食べた際に感染することがあります。夏場の時期は、できるだけ新鮮な魚介類を選ぶほか、肉類や貝類などの生ものは避け、適切な保存方法や調理法を守ることが大切です。
なお、食あたりは冷たい水や氷によっても引き起こされる場合があります。特に暑い夏の日に冷たい飲み物を大量に摂取すると、胃腸の調子が崩れやすくなるため注意が必要です。
症状
食あたりや食中毒の主な症状は以下の通りです。
- 下痢: 水のような下痢や血便を伴う下痢があります。
- 嘔吐: 吐き気や嘔吐が見られ、体内の水分や栄養が失われることが多いです。
- 腹痛: 腹部全体または下腹部に鋭い痛みや鈍い痛みが生じます。
- 発熱: 38℃以上の発熱が見られ、寒気や全身の倦怠感が現れることもあります。
- 脱水症状: 口渇、めまい、立ちくらみなどの脱水症状が見られることがあります。特に高齢者や子供は脱水症状に注意が必要です。
これらの症状が複数出現した場合は、食あたりや食中毒の可能性が高いですね。早めに医療機関を受診することをおすすめします。
対処法
食あたりや食中毒の疑いがある場合は、以下の対処法を行うことが大切です。
- 安静にする: 無理に体を動かすと、症状が悪化する可能性があります。
- 水分補給: 水や経口補液液(ORS)をこまめに摂取し、脱水症状を防ぎます。
- 食事: 消化しやすいものを少しずつ食べるようにします。
- 医療機関を受診: 症状がひどい場合や、乳幼児や高齢者などの場合は、できるだけ早めに医療機関を受診しましょう。
予防法
食あたりや食中毒を予防するには、以下の点に注意しましょう。
《 食品衛生管理の徹底 》
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- 調理器具や食器を清潔に保ちましょう。
- 生肉や生魚は十分に加熱し、生肉用の箸を別に用意しましょう。
- 調理後はすぐに冷蔵庫で保存しましょう。
- 手洗いを徹底しましょう。
- まな板は使用後に洗い、アルコールや熱湯で殺菌しましょう。
まな板だけではなく、包丁やふきんも殺菌しましょう。また、食事のテイクアウトやデリバリーを利用する人も増えています。気温と湿度が上がる夏場は、食中毒のリスクを減らすためにも、すぐに食べることが大切ですね。
まとめ
食あたりや食中毒は、適切な対処を行えば通常数日で治ります。しかし、重症化すると命に関わることもあるので油断は禁物です。特にシニア世代以降の高齢者や子供、免疫力が低下している人は特に注意が必要です。
症状が出た場合は、早めに適切な対処を行いましょう。まずは十分な水分補給を行い、体内の水分バランスを保つことが重要です。場合によっては医師の診察を受け、必要な薬を処方してもらうことも考慮しましょう。
夏の食あたりや食中毒は、原因菌やウイルス、症状、対処法を理解することで予防できます。特に生の魚や肉、卵、乳製品などを扱う際には、十分な加熱や冷蔵保存を徹底することが大切です。食中毒の疑いがある場合は、早めに適切な対処を行いましょう。
適切な知識と対策を持つことで、暑い夏場でも安心して食事を楽しむことができますね。
【 参考情報 】