健康生活ガイド(自律神経編)

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夏の体調不良の原因は自律神経の乱れが関係している場合があります。ではなぜ夏に自律神経が乱れやすいのかというと、外と中の温度差です! 人間は恒温動物です。暑い夏も寒い冬も体温は同じです。夏は体温が35度だけど冬は15度なんてこと、ないですよね?自律神経は外の暑さや寒さからの影響を調節して、体温を一定に保っています。しかし、夏の時期は特に注意が必要です。

外に出れば35℃の猛暑、中に入ればエアコンで25℃の涼しい室温。この温度差によって自律神経が疲弊します。私たちの活動と休息をコントロールする自律神経。日中にスムーズに活動できるのも、睡眠中に疲れを回復できるのも、自律神経が正しく働いているからです。自律神経が疲弊すると、日中は「だるおも」で気持ちよく動けませんし、睡眠中も疲労回復や体の修復が十分に進まずに朝を迎えてしまいます。これが積もり積もって、体調不良が現れてくるのです。

暑い夏は、自律神経の乱れが起こりやすい季節です。気温や湿度の上昇、日照時間の延長、冷房との温度差など、様々な要因が自律神経に負担をかけます。自律神経の乱れは、体調不良からくる夏バテや熱中症の原因となるため、意識的に以下の対策することが大切です。

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生活習慣の見直し

睡眠中は汗をかくため、朝は脱水状態で血流も停滞しています。まず、起きたらコップ1杯の水を飲むことで、腸が刺激されて副交感神経が高まり、その後、交感神経に切り替わりやすくなります。さらに、朝食を摂ることで腸を整えましょう。腸には血液をつくる働きがあり、腸内環境が安定すると血流が良くなり、自律神経も安定します。

その上で、次の生活習慣を身につけることが大切です。

  • 規則正しい生活: 睡眠不足や昼夜逆転は自律神経の乱れを招きます。毎日同じ時間に起床し、規則正しい生活を心がけましょう。
  • 適度な運動: 運動不足は自律神経の働きを低下させます。ウォーキングやジョギング、ヨガなどの軽い運動を習慣化しましょう。朝や夕方の日差しが強くない時間帯に外に出て、ベランダや木の影で休憩するなど、アクティブに過ごしましょう。
  • バランスの良い食事: 栄養バランスが偏った食事は自律神経の乱れを招きます。野菜や果物、魚介類などの栄養素をバランス良く摂取しましょう。
  • 十分な睡眠: 睡眠不足は自律神経の働きを低下させます。毎日6~8時間の睡眠時間を確保しましょう。
  • ストレス解消: ストレスは自律神経の乱れを招きます。適度な運動や趣味などを通して、ストレスを解消しましょう。

適切な体温調節

梅雨時期は湿度が高く、体温調整が難しい時期です。以下の点に注意し、適切な体温を保ちましょう。

  • 冷房の使い過ぎに注意: 冷房の使い過ぎは体が冷えすぎ、自律神経の乱れを招きます。設定温度を25~28度にし、風向きを体に直接当てないようにしましょう。
  • 入浴: ぬるめのお湯にゆっくり浸かることで、体をリラックスさせ、自律神経を整えることができます。難しい場合は、シャワーで仙骨(腰の中央、背骨の一番下にある骨)に熱めの湯をかけて温めると、湯船に浸かった時と近い効果が得られます。
  • 足湯: 足湯は体を温め、血行を促進することで自律神経を整えます。
  • 水分補給: 汗をかくと体内の水分が失われ、脱水症状になりやすくなります。こまめに水分補給を行い、体内の水分量を維持しましょう。
  • 日焼け対策: 夏は紫外線が強くなりますが、日焼けをすると炎症と脱水が起き、交感神経が過剰に優位になる原因になります。日焼け対策をしっかり行いましょう。

シニア世代では、高齢になるほど暑さを感じにくくなります。そのため、夏は自律神経の乱れからくる熱中症が高齢者に多くなるといわれています。

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その他の対応策

自律神経を整えるには、生活習慣の見直しが最も重要ですが、それでも効果が得にくい場合には、以下の方法も試してみてください。

リラックス方法

  • 深呼吸: 深呼吸は、副交感神経を優位にし、心をリラックスさせる効果があります。
  • ヨガや瞑想: ヨガや瞑想は、心身をリラックスさせ、自律神経を整える効果があります。
  • アロマテラピー: ラベンダーやカモミールなどの香りには、リラックス効果があります。
  • 音楽鑑賞: 好きな音楽を聴くことで、心身をリラックスさせることができます。

サプリメントや漢方

  • ビタミンB群: ビタミンB群は、自律神経の働きを助ける効果があります。
  • GABA: GABAは、脳の興奮を抑制し、リラックス効果があります。
  • 漢方: 体質に合った漢方薬を服用することで、自律神経を整えることができます。

ツボ押し

適切なツボを刺激すると、自律神経の乱れを整える効果が期待できます。ツボは東洋医学に基づく考え方で、主に鍼灸医学の分野で活用されています。自律神経は、体の内部環境を安定させるために重要な役割を果たしています。適切なツボ押しをするために、次のサイトがとても参考になります。

自律神経を整えるツボはどれ?部位別おすすめのツボと押し方 | 健康 ×スポーツ『MELOS』
最近疲れやすい。 心臓がドキドキする。 めまいや頭痛が増えた。 あなたが悩んでいる症状は、自律神経の乱れが原因かもしれません。

なお、ツボ押しには注意が必要です。間違った方法や過度な刺激を与えると、自律神経を乱し、不調を招く可能性があります。特に、強い力で押しすぎると筋肉や神経にダメージを与えることがあります。ツボ押しは適度な力で行い、痛みを感じた場合はすぐに中止することが重要です。

これらの方法は、人によって効果がある場合とほとんど感じられない場合がありますね。体質は千差万別であり、あまり効果が見られない場合は専門医などに相談しましょう。

まとめ

暑い夏の時期は、自律神経の乱れが起こりやすい季節です。特に、気温の急激な変化や湿度の高さが体にストレスを与え、自律神経のバランスが崩れやすくなります。そこで、生活習慣を整えることが重要です。例えば、規則正しい生活を心がけ、十分な睡眠を取ることが大切です。

また、体温調節に気を配ることも必要です。エアコンの使用を適切に管理し、冷たい飲み物の摂取を控えることで、体の冷えを防ぎます。さらに、リラックス方法を取り入れることで、ストレスを軽減することができます。深呼吸やストレッチ、ヨガなどが効果的です。

それでも改善されない場合は、専門医に相談しましょう。専門医は、あなたの症状に合わせた適切なアドバイスや治療法を提供してくれます。早めの対応が、健康を維持するために重要ですね。

【 参考情報 】

「交感神経」と「副交感神経」の違いとは?それぞれの作用まで解説 – スッキリ
自律神経とは何?乱れる原因、症状とバランスを整えるポイントを解説 | MediPalette
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