はじめに
アジサイは日本固有の植物で、古くは万葉集にも詠まれています。江戸時代末期から明治にかけてヨーロッパに渡り、ヨーロッパで育種改良され花色が豊富で、華麗な西洋アジサイ(ハイドランジア)となって里帰りしました。最近では日本でも育種改良が盛んになってきました。花びらがフリルの多いものや、花の色が違った色で縁取られた覆輪(ふくりん)が出るものなどが人気を博すようになりました。今では多くの日本人に愛されています。
アジサイの多様性
庭づくりには、様々な花や植物を取り入れることができます。最初に一番お気に入りのバラエリアを紹介させていただきました。今回はアジサイエリアの紹介です。
アジサイには多様な種類がありその美しさから、庭づくりにおいて特に重要な存在と言えます。アジサイは色彩豊かな花が咲き、樹形や種類によって異なる形を見せます。たとえば、ガクアジサイ、ヤマアジサイ、八重咲きなど様々な種類があります。
これらの多様性から、庭づくりのテーマや季節に合わせて選ぶことができます。また、アジサイは比較的管理が簡単で、花だけでなく葉も美しいため、庭の緑化にも適しています。これらの特徴により、アジサイは庭づくりにおいて美しさだけでなく、多様性や柔軟性も持ち合わせていると言えます。庭のアジサイの配置や植え方によって、庭における雰囲気や趣が大きく変わるため、鉢植えも含めアジサイを取り入れた庭づくりを楽しんでみてはいかがでしょうか。
アジサイエリアの設計と植栽
アジサイエリアは、花の鮮やかさもあり、庭づくりの中心的な要素の一つとなっています。アジサイの色合いや形を楽しむだけでなく、家族がくつろぎの時間を過ごすこともできます。また、アジサイは多様性に富んでいるため、庭づくりのテーマや季節に合わせて楽しむことができます。庭全体の美しさをより一層引き立たせるために、アジサイエリアを取り入れることをおすすめします。
アジサイエリアには、サツキとシンボルツリーとしてのマユミの木も植えてあります。アジサイの種類や咲く時期、樹形などを考慮して、植え合わせを行い、美しいアジサイエリアを作り上げました。設計においては、アジサイの種類や咲く時期、樹形などを考慮し、植え合わせを行いました。
アジサイエリア周辺には、レンガや石垣を設置して和の趣をプラスしています。さらに、アジサイエリアの傍には人工芝を敷き、家族がくつろぎの時間を過ごせるようにしました。これらの工夫により、アジサイエリアは私たちの庭の中でも特に美しい場所となりました。
なお、画像の白いアジサイは、お気に入りの「アナベル」(アメリカ種)です。
アジサイエリアの手入れ
アジサイエリアを美しく保つためには、定期的な手入れが必要です。アジサイの剪定は、花が枯れた後に行い、形を整えます。また、アジサイは水やりに敏感なため、適切な水やりを行い、乾燥を防止します。さらに、鉢植えのアジサイの栄養分補給のために、定期的に液体肥料を与えることも大切です。アジサイエリアの手入れには、季節や天候に応じた作業が必要ですので、定期的なチェックが必要です。庭づくりにおいて、アジサイエリアを取り入れることで、美しさだけでなく、手入れも楽しめると言えます。
アジサイは、古くから日本人に愛されてきた花であり、その美しさから多くの人々に親しまれています。アジサイエリアは、その美しさを庭の中で堪能することができる場所です。アジサイエリアには、多様な種類のアジサイを植え、毎年美しい花を楽しむことができます。庭づくりにおいて、アジサイエリアを取り入れることで、庭全体の美しさをより一層引き立てることができます。
みなさんも、ぜひ庭づくりにアジサイエリアを取り入れてみてはいかがでしょうか。アジサイには、以下のような手入れも忘れないようにしましょう。
- アジサイの花が終わってから、枝を剪定することで、花が咲くための栄養を確保することができます。
- アジサイは、乾燥に弱いため、気温が高い日は、朝と夕方に水を与えるようにしましょう。
- 液体肥料を与えることで、アジサイの成長を促進し、より美しい花を咲かせることができます。
- アジサイエリアには、秋には落ち葉が多くなるため、落ち葉を掃除することも大切です。
追伸
最後に、コロナの猛威を振るっていた時期に訪れた松戸市にある本土寺のアジサイが印象的だったので、ご紹介します。コロナで気持ちが沈んでいたので、その美しさにとても心が癒された想い出があります。
この本土寺は、紫陽花寺とも云われ、アジサイは6月中旬以降7月上旬にかけてが最も見ごろとされています。
なお、入場料はアジサイシーズンは500円必要となります。