レクサスが誇る次世代の高性能コンパクトSUV
レクサスが誇る意欲作として登場した本格的なレーシングスピリットを宿すコンパクトSUV「LBX MORIZO RR」。妥協のない走行性能と細部まで磨き上げられた洗練された美しさを兼ね備えたこのモデルは、レクサスブランドの新たな挑戦と進化を体現する一台として注目を集めています。
LEXUS LBX MORIZO RRは、レクサスのコンパクトSUV「LBX」をベースに、徹底的な性能向上と綿密なチューニングを重ねて開発された特別な高性能モデルです。スポーティな走りの真髄を追求しながら、レクサスならではの比類なきラグジュアリーな質感と見事に調和し、次世代のドライビングプレジャーに新たな地平を開いています。
本稿では、この特別なモデルについて、その名前に込められた想いから、随所に散りばめられた特徴、妥協なく追求された性能、そして上質な乗り心地まで、多角的に解説していきます。
幸運にも私は、愛車NXの定期点検時にこの特別なモデルを試乗する機会を得ることができました。このブログでは、実際の走行を通じて体感したその素晴らしい性能と魅力について、詳しくお伝えしていきます。
「MORIZO RR」に込められた想い
MORIZOの名前を冠することで、豊田氏が追求する「運転する楽しさ」を体現したクルマであることを示しています。この名称には、レクサスブランドの革新への意志と新たな挑戦が込められています。
MORIZO
トヨタ自動車株式会社の会長、豊田章男氏のレーシングドライバーとしての名前です。この名前には、豊田氏のモータースポーツへの情熱と、ドライバーを第一に考えた車づくりの哲学が込められています。
RR
豊田章男氏がモータースポーツを起点とした「もっといいクルマづくり」を実現するために立ち上げたルーキーレーシング（ROOKIE Racing）の略称です。MORIZO選手は現在、同チームの液体水素GRカローラでスーパー耐久シリーズに参戦しています。
当初、私はこのRRというロゴを見て、ポルシェ911のようなリアエンジン・リアドライブ方式の車だと勘違いしていましたね。
LBX MORIZO RRの特徴と性能
スポーティなデザイン
アグレッシブなフロントマスクと大径ホイールを採用し、スポーティな外観を実現しています。専用設計のフロントバンパー、リアバンパー、19インチアルミホイール、そしてツインエキゾーストパイプが、力強い存在感を演出します。さらに、リアバンパー下部にはディフューザーを配置し、高速走行時の空力性能を向上させています。
高性能エンジン
GRヤリスと同じG16E-GTSエンジンを搭載し、最高出力304馬力、最大トルク400Nmを発揮します。スポーツカー並みの加速性能と優れたレスポンスが特徴です。8速ATはエンジンの回転域を効率的に活用し、素早い変速を実現。また、レクサス初となる6速MT（3ペダル仕様）はドライバーの操作感を重視した設計となっています。
駆動システム
フルタイム4WDによる最適な駆動力配分で、あらゆる路面で安定した走行を実現。さらに、スポット溶接と構造用接着剤の追加により車体剛性を高め、走行安定性と静粛性を向上させています。なお、自動車のエンジン・駆動系レイアウトは、FF、FR、MR、4WDの4種類が主流です。
日本車は、主にFFまたはFRが採用されています。近年では4WD（AWD）の四輪駆動車も増加傾向にありますね。
専用サスペンション
スポーツ走行に特化した専用サスペンションにより、高い操縦安定性を実現。世界初の技術により操縦安定性と乗り心地を両立し、専用ディスクブレーキと赤いキャリパーが強力な制動力を提供します。
アクティブサウンドコントロール
スポーツカーらしい官能的なサウンドを演出し、運転の楽しさを高めています。軽量化されたボディにより、俊敏な走りも実現しています。
インテリア
スポーツシートやアルミペダル、ブラック＆レッドステッチのインテリアがスポーティな雰囲気を演出。2.3インチのフルデジタルメーターやマークレビンソンオーディオシステムにより、レクサスならではのラグジュアリー感も備えています。
マークレビンソンは、レクサス車の上級オーディオシステムとしてオプション可能です。その音質は上品さと優雅さを感じさせますね。
快適性と乗り心地
LBX MORIZO RRは、スポーツ走行に特化した設計により、やや硬めの乗り心地を特徴としています。これにより、ドライビングの楽しさを存分に味わうことができます。特にワインディングロードでのスポーティな走行を楽しみたいドライバーに最適なモデルといえます。主な特徴は以下の通りです。
スポーティで快適な走り
- 安定感とレスポンス：高速道路やワインディング路で安定した走行性能を発揮。低速域でも優れた操作性を持ち、市街地での取り回しも良好です。
- 静粛性：レクサスならではの静かな室内環境を実現。エンジン音や風切り音を効果的に抑制し、長距離ドライブでも快適に過ごせます。
乗り心地
- 硬めのサスペンション：スポーツモデルにふさわしい適度な硬さを持ちながら、路面の凹凸をしっかりと吸収。硬めの乗り心地ながら、路面からの精密なフィードバックを得られます。
- シートのフィット感：スポーツシートが身体を的確にホールドし、長時間の運転でも疲労を軽減する設計となっています。
若かりし頃、私はスポーツカーを愛し、よく乗り回していました。車への情熱に満ちていた当時を、この車のスポーツサウンドを聞くと鮮明に想い出しますね。
最後に
LEXUS LBX MORIZO RRは、スポーティな走りとラグジュアリーな質感を兼ね備えた革新的な高性能コンパクトSUVです。狭い道でも扱いやすく、街中での運転性能も優れています。
GRヤリス譲りの高性能パワートレーンと、レクサスならではの比類なき高級感が見事に融合。卓越したパフォーマンスと洗練された美しさを両立し、真のドライビングプレジャーを追求するドライバーにとって、まさに「特別な一台」となっています。
ユーザー評価
- 総合評価：ユーザーからは「スポーティで上質な走り」「高級感と性能の絶妙なバランス」「期待を上回る走行性能」「細部まで行き届いた仕上がり」など、高い評価が寄せられています。特にサーキット走行経験者からは「レクサスの常識を覆す俊敏性」との声も上がっています。
- 不満点：「室内空間がやや狭い」「低速域での走行フィールがやや物足りない」「サスペンションの硬さが日常使用では少し気になる」といった指摘もありますが、これらはスポーツモデルの特性として理解できる要素と言えます。
価格と納期
- 価格：車両本体価格は650万円（税別）から。高性能オーディオシステムや先進運転支援システムなどのオプションを加えると、700万円を超えることもありますが、その性能と品質を考慮すれば、十分な価値があります。
- 納期：世界的な需要の高さと生産状況により、標準で1年半以上の納期がかかります。人気カラーやオプションを選択した場合は、さらに待機期間が延びる可能性があります。
MORIZO RRの「Bespoke Build」という特別仕様モデルは、限定100台のみの生産で、以降の追加販売の予定は現状ではないそうです。とても残念ですね。
《 参考情報 》
