~懐かしい街並みと新しい発見~
12月上旬、穏やかな冬の日差しに誘われて、思い出深い横浜の街を訪れました。かつてよく足を運んだ山下公園の海沿いの遊歩道、歴史ある赤レンガ倉庫、そして桜木町の新名所「YOKOHAMA AIR CABIN」を巡りながら、ゆったりと街歩きを楽しみました。
この日は幸運にも、青空が広がる絶好の観光日和でした。数年ぶりの横浜は、再開発で様変わりした場所がある一方で、情緒豊かな横浜中華街や歴史ある建造物など、懐かしい景観も大切に残されていました。特に印象的だったのは、夕暮れ時のベイエリアの夜景で、きらめく光の数々が港町の魅力を一層引き立てていました。
当初行く予定はなかったのですが、時間に余裕があったのでライトアップと紅葉が楽しめる「三渓園」にも行くことにしました。
今回のレポートでは、特別な計画を立てずに、季節の良い天候に誘われるまま訪れた横浜での散策をご紹介します。思い出の場所を巡りながら見つけた新たな発見と共に、心温まる旅の様子をお伝えしたいと思います。
想い出の横浜のゆるり旅
今回の旅では、都内から東海道線で横浜へ向かい、京浜東北線で桜木町まで足を延ばしました。ここから久しぶりの横浜界隈ぶらり旅がスタートです。
桜木町の新名所「YOKOHAMA AIR CABIN」
「YOKOHAMA AIR CABIN」は、2021年4月に開通した日本初の世界最先端の都市型循環式ロープウェイです。JR桜木町駅前から横浜ワールドポーターズ前の「運河パーク駅」まで、約630メートルの空中ルートを片道わずか5分で結んでいます。
すぐそばには歴史ある「汽車道」があり、1911年に開通した臨港鉄道の線路を活用して造られた趣のある海上遊歩道です。桜木町駅方面から潮風を感じながら散策すると、左手には横浜のシンボル・ランドマークタワーと、夜には美しく輝く大観覧車が目に入り、右手には最新のアトラクション「YOKOHAMA AIR CABIN」が見えます。みなとみらいの景観を存分に堪能できる場所です。
美しい夕暮れの景色に魅了され、夜景を眺めながらの空中散歩を楽しもうと、お得な往復割引チケットでロープウェイに乗ることにしました。
ゴンドラに乗り込んだ時は海風による揺れに少し不安を感じましたが、すぐにその心地よさに慣れていきました。空中散歩ならではの視点から、光に彩られたみなとみらいの絶景を360度のパノラマで楽しむことができました。特に日が沈んでからの夜景は、無数の光が織りなす幻想的な風景で、息をのむような美しさでした。
歴史ある赤レンガ倉庫
横浜港のシンボルとして親しまれる横浜赤レンガ倉庫は、明治末期に建設された2つの倉庫を活用した複合商業施設です。イベントスペース、レストラン、ショップが集まり、横浜の象徴的なランドマークとして愛されています。
赤レンガ倉庫は、明治時代の産業革命を今に伝える貴重な建築物として、高い歴史的価値を持っています。赤レンガの重厚な造りと、長い年月が刻んだ風合いが、独特の雰囲気を醸し出しています。
私たちは倉庫1号館で苔テラリウムのクリスマス用フィギュアを購入し、2号館の洋食カフェ「横濱たちばな亭」で人気No.1のオムライスを楽しみました。この日は、イベント広場で「クリスマスマーケット」が開催されており、多くの若者で賑わっていました。
10代20代の若者が多く、平日にもかかわらずクリスマスシーズンでもあり、とても賑わっていましたね。
山下公園と横浜中華街
赤レンガ倉庫から次に向かったのは、山下公園と横浜中華街です。赤レンガ倉庫から山下公園までは立体的な遊歩道が整備されており、以前よりもずっと便利になっていました。私の記憶では前回訪れた時にはなかった遊歩道のおかげで、スムーズに山下公園まで到着できました。
公園内は懐かしい景観がほぼそのまま残されていましたが、新しいレストハウスも加わっていました。ベンチに腰かけて日向ぼっこをしながら青春時代を懐かしみ、氷川丸と美しい海の景色を眺めて過ごしました。
その後、すぐ近くの横浜中華街へ足を延ばしましたが、学生や若者で非常に混雑していました。お土産を購入する予定でしたが、あまりの混雑ぶりに断念して先に進むことにしました。
横浜中華街の肉まんはとても美味しいので、時間があれば本当は肉まんを買いたかったですね。
ライトアップと三渓園の紅葉
三渓園の紅葉とライトアップは見事でした。特に、聴秋閣の奥にある特別解放された遊歩道では、モミジの紅葉が圧巻でした。夕方近くになると、松風閣(展望台)からは海と夕焼け空が織りなす感動的な眺めを楽しむことができました。
午後4時半からのライトアップは、まだ日が残る中で始まりました。「モミジの紅葉と旧東慶寺仏殿」のライトアップは、独特の風情を醸し出していました。また、白川郷から移築された「旧矢箆原家(やのはらけ)住宅」の一階内部も無料で公開されていました。
最も印象的だったのは、正門入り口近くの大池から眺める「三重塔」と小舟のライトアップでした。その美しい調和は、まさに絶景でした。
三渓園の紅葉も素晴らしかったですが、大池から観るライトアップされた三重塔は写真もバッチリでしたね。
なお、三渓園の詳細については、以前のブログで詳しく紹介していますので、ご参照ください。
おわりに
今回は、思い出深い横浜界隈の様々な魅力を紹介させていただきました。現在も、横浜の街は若者を中心に多くの人々に愛され続けており、特にクリスマスシーズンになると、イルミネーションやイベントを楽しむ人々で賑わいを見せています。
横浜は、神戸と同様に異国情緒豊かで、独特の雰囲気と魅力に溢れた特別な場所です。開港以来の歴史が刻まれた街並みは、昔から変わらぬ人気を誇っています。久しぶりに訪れた横浜では、懐かしさと新鮮さが共存する特別な空間を体験することができました。近代的な建築物と歴史ある街並みが見事に調和しており、伝統と革新が融合した若者文化の発信地として、その存在感を一層増しているように感じられました。
今回の旅は、当初はゆっくりとした観光を予定していたのですが、横浜の魅力に引き込まれ、次々と興味深い場所を発見する結果となりました。最終的には歩数が25000歩を超え、歩いた距離も20キロ近くに及びましたが、その分だけ豊かな体験ができたと感じています。
時代とともに進化を続ける横浜は、今なお私たちを魅了してやまない特別な場所であり、次回は少しペースを落として、新たな発見を楽しむ旅ができればと思います。
《 参考情報 》