手賀沼を自然とともにゆっくりと歩く!
私は手賀沼の自然と地元野菜が好きで、運動不足を解消したいときやリフレッシュしたいときに訪れます。手賀沼には訪れたい3つの拠点があります。まず、「手賀沼公園」です。ここには子供の遊び場が多く、小さい子供がいる家族に最適な場所です。私も子供が小さい時によく利用しました。ミニ鉄道や手賀沼公園~若松地区までの遊歩道があります。
次に、「道の駅しょうなん」です。この道の駅は、手賀沼を挟んで手賀沼公園の反対側に位置しています。詳しくは以下をご覧ください。
最後に、「手賀沼親水広場・水の館」です。ここはシニア世代にぴったりの場所で、プラネタリウム、地元農産物の直売所、地元野菜を使ったレストランなどがあります。また、子供たちが水遊びができる手賀沼親水広場から始まる遊歩道や、近くには鳥の博物館もあります。
今回は、手賀沼遊歩道を中心に、水の館や鳥の博物館などを紹介します。自然や鳥類、ウォーキング、地元の農産物に興味がある方は、ぜひ手賀沼を訪れてみてください。
手賀沼散策
手賀沼親水広場は五本松公園へと続く遊歩道の出発点となります。この遊歩道は手賀沼遊歩道の中でも私のお気に入りで、その美しさと静けさが際立つエリアです。冬から初夏にかけての美しさは格別で、季節の移り変わりを感じられるため、この時期の散策が特に好きです。冬の寒さが春の暖かさに移り変わり、初夏には新緑が美しい風景を描き出します。この遊歩道を歩くと、季節のサイクルとともに自然が生き生きと変化する様子が以下のとおり感じられます。
我孫子市公式ウエブサイトから引用
冬の散策
手賀沼は、シベリアから飛来するカモ類の集団越冬地として特に有名な地域です。冬季になると、カモ類だけでなく、市の鳥である“オオバン”を含む40種類以上の水鳥がここに集まり、その壮大な光景は見る者を魅了します。さらに、これらの水鳥たちは手賀沼の自然環境が生息に適していることを示しており、その生態系の豊かさを物語っています。このため、手賀沼はバード・ウオッチャーにとっては見逃せないスポットとなっており、毎年たくさんのバード・ウオッチャーが訪れ、自然の美しさや生物の多様性を楽しんでいます。
私は、ウォーキングをしながら、様々な鳥や草花を観察するのに喜びを感じています。でも真冬は寒すぎるので、毎年2月以降の比較的暖かい日に訪れることが多いですね。
春の散策
春の訪れとともに、沼のほとりに美しく並んだ桜の木々が花咲き、市の象徴とも言える“ツツジ”が満開になります。桜はソメイヨシノと八重桜が植えられており、桜を長い間楽しむことができます。これらの花々が咲き揃う風景は、まさに息を呑むような美しさです。さらに、4月には藤棚の藤が満開となり、紫色に花と香りが初夏を感じさせてくれます。
手賀沼遊歩道では、のどかな春の日差しを浴びながら、散策を楽しむ人々やサイクリングを楽しむ人々でにぎわいます。春風が心地よく、陽光が地面を照らす中で、人々は新生活の始まりを感じ、自然と一体となってリラックスする時間を楽しむことができます。
夏の散策も良いですが、最近の猛暑で行く機会が大幅に減少しました。また、秋は残暑があり、紅葉する木も少ないため、大抵は別の場所に出かけますね。
水の館
ここにはプラネタリウムや展望室など、全ての年齢層が楽しめる設備が充実しています。私自身は展望室を一度だけ利用したことがありますが、時間の都合上、プラネタリウムはまだ利用したことがありません。一方で、地元の新鮮な野菜を直接購入できる直売所や、地元の野菜を使用したレストランは、ここへ来たらよく利用します。詳細は以下のとおりです。
あびこ農産物直売所「あびこん」
直売所で販売される商品は、我孫子市内の農家が一つ一つ丁寧に栽培したもので、各品目の栽培履歴を作成し、それが保証される安全で信頼性の高い新鮮な旬の農産物と、地元の素材を活かした特別な加工品です。
出荷する農家の皆さんは、使用した農薬や肥料の種類、使用回数、使用量、時期などを詳細に栽培履歴として記録し、その情報を商品と共に直売所に提出します。そして、それぞれの商品には、生産者の名前、産地、出荷日を明記したラベルが付けられ、それが店頭に並べられます。これにより、消費者は信頼できる情報を基に、安心して商品を選ぶことができます。もちろん、農薬を一切使用していない、完全な無農薬の商品も多数揃っています。
レストラン「旬菜厨房 米舞亭」
米舞亭(まいまいてい)は、「和」と「健康」を大切にした、地元の新鮮な食材を活用したレストランです。ここでは、厳選された食材を使い、体に優しい料理を提供しています。料理の値段も手頃で、日本の季節感を感じさせるメニューを取り揃えています。
特に天気の良い日には、オープンテラスや野外で、心地良い風を感じながら食事を楽しむことができます。自然と一体になりながら、ゆっくりとした時間を過ごすことができます。
米舞亭の料理は、シンプルであり気軽に食べられることから、多くのシニア世代の方々が利用しています。「優しい味」を追求する米舞亭の料理を、ぜひ一度食べてみてはいかがでしょうか
鳥の博物館
日本で唯一、鳥類について総合的に研究・展示する博物館は、千葉県我孫子市にある「我孫子市鳥の博物館」で、手賀沼のほとりに位置しています。通称「鳥博」とも呼ばれ、1990年の開館以来、鳥類に関する総合的な研究と展示を行っています。
この博物館では、トキやマメハチドリなど約270点の剥製、絶滅した世界一の巨鳥エピオルニスの卵、始祖鳥の化石レプリカ、約500万年前の羽毛化石などが展示されています。手賀沼の自然を模したジオラマや世界の鳥の展示コーナー、そしてパソコンを使って我孫子の自然と鳥について学べるQ&Aコーナーも設けられています。
鳥の博物館は、「人と鳥の共存を目指して (Harmony among Birds and People!)というメッセージを掲げ、フィールドミュージアムとしても活動しています。展示内容は以下のとおりです。
常設展示
常設展示は、1)手賀沼の自然と鳥たち、2)鳥の世界、3)人と鳥の共存の三つのテーマで構成されています。これらのテーマでは、鳥を生物学的な視点から紹介し、地域の鳥と自然をその目で観察し理解を深め、そして人と鳥が共存する知恵を探求しています。
2階では、ジオラマを通じて四季の手賀沼を視覚的に体験できます。手賀沼は我孫子市のシンボルで、広い水面、岸辺のヨシ原、周辺の水田などには四季を通じて多くの鳥たちが生活しています。それらの姿を観察することで、季節の変化を学ぶことができます。
3階では、「鳥とは何か」という疑問から始めて、鳥の起源と進化、世界中の鳥、飛翔についての理解を深めることができます。始祖鳥の化石の復元展示など、鳥類の誕生に繋がる要素を含む貴重な展示が多数あります。色、形、大きさというバリエーションに富んだ世界の鳥の実物剥製標本も展示しています。さらに、ダチョウからスズメまで、26目157科の世界の鳥を1科1種を目指して収集した標本を268点見ることができます。
わが家の庭にも色々な鳥が飛来しますが、手賀沼には渡り鳥も含め様々な種類の鳥を見ることができますね。世界には本当に多くの鳥がいるものですね。
企画展示
2階の企画展示室では、興味深いテーマ「猛禽(もうきん)―タカ・フクロウ・ハヤブサ―」についての展示を令和6年6月23日(日)まで行っています。
この展示では、空を舞う猛獣、すなわち猛禽類を取り上げています。一般的に猛禽類として知られるタカ、フクロウ、ハヤブサは、その名の通り強力なハンターとしての能力を持っています。しかし、それぞれが同じグループに属しているわけではありません。実際には、これらの鳥たちはそれぞれ異なるグループから独自に進化を遂げてきました。
獲物を捕らえるために特化した狩人としての生態や、その体の構造の秘密について詳しく解説しています。これらの鳥たちがどのようにして空を支配し、生き抜いてきたのか、その驚くべき生態系を深く探ることができます。
この施設内のミュージアムショップでは、博物館の展示案内や過去の企画展示ガイドなどの鳥に関する出版物を取り扱っています。さらに、鳥に関心を持つ方々を対象とした一般商品やオリジナル商品を含む楽しいグッズも提供しています。
最後に
今回は、私たち家族がよく訪れる千葉県我孫子市の手賀沼遊歩道とその周辺施設を紹介しました。以下に、家族で訪れたときの一例を示します。
まず、「手賀沼親水広場・水の館」の駐車場に車を停めます。ここは比較的空いています。
10:00 地元の新鮮な野菜を「あびこん」で購入します。特に、この時期のタケノコは美味しいです。その後、遊歩道で散策を始めます。季節によってソメイヨシノから八重桜、ツツジへと変わる風景と、藤棚の藤の花が楽しめます。
つい最近訪れたのですが、その時は桜はすでに終わっていて、満開のツツジと藤の花がとてもきれいでしたね。
11:00 猛禽類の特別展示がある「鳥博」を訪れます。ここでは、強力な狩人としての猛禽類の姿を再認識することができます。その後、昼食は「米舞亭」でとり、地元の野菜を使ったシンプルなカレーなどを楽しみます。
13:00 最後に沼を挟んで反対側にある「道の駅しようなん」で買い物をします。ここでは、豊富な地元の野菜の中から今夜食べたい野菜を購入します。
私たち夫婦は自然や野鳥、草花、新鮮な野菜、散策が大好きなので、真夏になる前までに何回か訪れることが習慣になっていますね。昼食は、先程紹介した「米舞亭」あるいは、この「道の駅」で食べるかのどちらかが多いですね。
ゴールデンウイーク中でも、他の観光地に比べて比較的空いている手賀沼を、シニアの皆様もぜひ一度訪れて、地元野菜の購入とともに自然と触れ合ってみてください。
【 参考情報 】