わが家では、季節を問わず、エントランスに鮮やかな草花で彩りを加えることを心掛けています。これは家庭の雰囲気を明るくし、来訪者を暖かく迎えるための方法です。花の選び方は、一年草を中心に、その季節の花を選ぶようにしています。
花は主にホームセンターや園芸店で苗木を購入し、それを大切に育てています。家庭での管理は鉢植えを主とし、それぞれの花が最適な環境で成長できるように注意深く世話をしています。
今回は、「春夏秋冬」ごとに我が家で飾る季節の草花について紹介していきたいと思います。
花の選定と維持管理は主に花好きの私がやっています。夫は口先だけであまり手伝ってくれませんが、園芸店にはアッシー君として一緒にいってくれて、助かっていますね。
春夏秋冬の草花
まず、今現在の季節が冬であることから、冬に咲く美しい花から紹介します。寒さにも強く、冬の風景を彩るこれらの花たちは、私たちに季節の移り変わりを感じさせてくれます。
冬の草花
私たちは主にパンジー、ビオラ、ストック、葉ボタンなどを使った寄せ植えを管理しています。これらの花々はそれぞれの美しさを持ち、組み合わせにより一層豊かな表現が可能です。花の色はバラエティ豊かに選んでいますが、それらが調和を保つように心掛けており、全体の華やかさを引き立てるように工夫しています。
パンジーやビオラ、ストックは春の4月頃まで美しく咲いていて、長い期間楽しむことができます。ただし、長く咲かせるためにも、咲き終わった花がらは適時摘むようにしてくださいね。
一方、葉ボタンは冬季限定の葉を楽しむためのものであり、寒い時期にも花壇を美しく彩ります。なかでも、葉ボタンは独特の色合いと艶やかさがあり、冬の花壇を鮮やかにするのに最適です。
春の草花
私たちの家では、春の訪れを感じさせる代表的な花として、鉢植えのクレマチス、アジサイ、そしてモッコウバラを大切に育てています。クレマチスは4月頃から咲き始め、一重や八重咲きの花を咲かせ美しい景色を作り出します。クレマチスの花は、来年も同じように美しい花を咲かせるために、剪定が重要な手入れの一部となります。
5月になると、色とりどりのアジサイが咲き始めます。特に、玄関先に咲く白いアジサイの花は、その美しさから私たちのお気に入りとなっています。さらに、モッコウバラも5月頃から咲き始め、その小さな黄色い花が玄関先を明るく、そして華やかに彩ります。
この時期から、寄せ植えの花はベコニアやニチニチソウ、インパチェンスなどに切り替わります。これらの花々は長く花を咲かせることができ、日々の水やり程度の手入れで比較的維持が容易であるため、忙しい日常の中でも花の手入れも負担になることはそれほどありません。
クレマチスは、植物学者シーボルトにより日本のカザグルマがヨーロッパに紹介され、原種と品種改良を重ねられました。現在では、多くの種類のクレマチスが園芸店に並ぶようになってきており、園芸種は数百種の品種があるそうです。また、「テッセン」はクレマチスの別名で、その硬い茎が由来となります。
クレマチスについては、花の咲き始めた頃に、詳しく紹介したいと考えています。
夏の草花
夏の訪れとともに、クレマチスやモッコウバラなど多くの花々が枯れてしまう季節がやってきます。しかし、そんな中でもアジサイはその美しさを保ち、7月初旬まで私たちに花の楽しみを提供してくれます。
アジサイ(アナベル)の花びらが白く咲く様は、まずは黄緑色から始まり、その後白へと色を変えていきます。そして、咲き終わると再び黄緑色に戻るという、生命力に溢れた特性を持っています。この特性を眺めていると、まるで人間の一生を象徴しているかのように思えてきます。人々が年を取ると、再び子供のような無邪気さに戻っていく様子を思い起こさせます。
また、この季節になると、寄せ植えの草花はサルビアやコリウスに加えて、鉢植えのバラやハイビスカスも仲間入りし、一層賑やかな雰囲気を醸し出します。しかし、夏は適切な水やりを怠ると、これらの花々はすぐに元気を失ってしまいます。そのため、毎日の水やりは、花が生き生きとした姿を保つために特に重要となります。
今年の夏は猛暑で、いつもの年より水やりを多めにするなど、維持管理が大変でしたね。
秋の草花
秋になると、クレマチスやモッコウバラなどの美しい花々や、7月初めまで鮮やかに咲き誇っていたアジサイの花も次第に枯れてしまい、エントランスは少し寂しさを感じる風景に変わります。しかし、その寂しさを埋めるように、寄せ植えのベゴニアやニチニチソウ、インパチェンス、サルビア、コリウスなどを心地よいリズムで植え替えていくことで、季節の移り変わりとともに花の変化を楽しんでいます。
さらに、ハツユキカズラやセダム、コニファー、ガーデンシクラメンなどを寄せ植えに加えることで、より豊かな緑の表情を引き出すとともに、鉢植えの菊やダリアなどを用いて、エントランスをより華やかに、そして季節感溢れる演出に仕上げています。
これらの草花は、それぞれが持つ個性と色彩を生かして配置されており、訪れる人々に温かい歓迎のメッセージとしてお伝えできればと思っています。
まとめ
今回は、「庭づくり」での新たな試みとしてエントランスを飾る草花を紹介しました。
「冬の花」としては、パンジー、ビオラ、ストック、葉ボタンを使った寄せ植えを行っています。色彩は華やかさを引き立てつつ、調和も保つように選ばれています。これらの花々は4月まで咲き続けますが、葉ボタンは冬季限定となります。
「春の花」には、鉢植えのクレマチス、アジサイ、モッコウバラがあります。クレマチスは4月から咲き始め、剪定が重要になります。アジサイとモッコウバラは5月から咲き始め、寄せ植えの花はベゴニアやニチニチソウ、インパチェンスに切り替わり、華やかさが増します。
「夏の花」では、アジサイが7月初旬まで美しさを保ちます。寄せ植えの花にはサルビアやコリウスが加わり、鉢植えにはバラやハイビスカスを追加します。ただし、最近の夏は猛暑となるため、水やりが重要になります。
「秋の草花」では、寄せ植えの花を植え替え、季節の移り変わりを楽しんでいます。ハツユキカズラやセダム、コニファーを追加し、鉢植えの菊やダリア、コスモスなどで華やかさを演出しています。
園芸好きの方なら、さまざまな工夫でエントランスを華やかにしていると思います。わが家でもより創意工夫を凝らして、素敵なエントランスになるよう努めていきたいと考えています。