野鳥とともに
我が家の庭は、年間を通じて多種多様な野鳥が訪れる魅力的な場所となっています。その中でも、季節に関係なく良く遊びに来ているのがスズメです。忙しく飛び回りながら、庭のあちこちを探索しています。これらの野鳥たちは季節ごとに変わり、それぞれの時期に特有の鳥たちが飛来します。それはまるで、庭が彼らの季節のステージとなっているかのようです。
特に春は、新たな命が芽吹く時期となり、白・紅梅やケイオウ桜の花蜜を目的に多くの野鳥たちが集まってきます。白梅や紅梅は2月下旬頃から咲きはじめ、ケイオウ桜は3月上旬から咲きはじめます。
彼らは独自の歌を歌いながら、花々から甘い蜜を求めて飛び回ります。今回の記事では、これから春にかけて我が家の庭で見かけることができる野鳥について詳しく紹介したいと思います。その美しい姿と生態を皆様にも共有できればと思います。それぞれの野鳥が持つ特性や、その生活環境、季節ごとの変化など、魅力的な情報が満載です。ぜひ、我が家の庭で繰り広げられる野鳥たちのドラマをお楽しみください。
鳥の餌置き場には、主にバナナやミカンを置いておきます。メジロとヒヨドリの大好物です。また、他の小鳥たちには市販の小鳥の餌をあげていますね。ここで紹介したケイオウ桜には、とても面白いエピソードがありますので、後日記事にしたいと考えています。
メジロについて
メジロは東アジアに原産の小型鳴き鳥で、特徴的な白い目の周囲の輪と全体的な緑色の体色が特徴です。その適応性のおかげで、メジロは多くの都市部でもよく見かける光景となっています。
我が庭には、11月下旬から12月初旬にかけてペアで飛来し、2月から3月にかけてたびたび梅や桜の花などの蜜を吸いに来ます。メジロの食事は、通常は、昆虫や花の蜜、そして様々な種類の甘くて柔らかな果物を好みます。小さく鋭いくちばしは、果物の皮を突き破って中のジューシーな果肉を抽出するのに適しています。メジロはまた、重要な受粉者でもあり、花の蜜を食べながら花から花へと花粉を運びます。興味深いことに、メジロは季節に応じて食事を変えることができます。例えば、昆虫が豊富な暖かい月間は主に昆虫を食べ、寒い月間にはより多くの果物などを消費します。それでも、メジロは花や果物が豊富な生息地を好む傾向にあり、甘いものが大好きです。
繁殖シーズンは春から夏にかけてで、オスのメジロは歌でメスと領域を守ります。ペアが形成され、巣作りに参加します。巣は木の間に作られ、小さなカップ形で、枝、草、苔から作られます。メスは2〜4個の卵を産み、約10〜14日で孵化します。両親が雛の世話をし、雛は約2週間後に巣を離れるそうです。この期間には、残念ですが飛来することはありません。
メジロは体は小さいですが、食欲は旺盛です。ミカンやバナナなどの果物を好み、あげると何回かやってきて、あっという間に食べつくしてしまいますね。
ヒヨドリについて
ヒヨドリは中型の鳴き鳥で、特徴的な羽の冠と美しい鳴き声が特徴です。強靱な体、短い首、長い尾を持ち、その色彩は主に茶色や灰色ですが、一部の種では体や頭に独特の模様が見られます。主に果物や昆虫を食べるための強く鋭いくちばしを持ち、朝の到来や一日の終わりを告げる特徴的で少しやかましい鳴き声で知られています。庭に来るヒヨドリは、メジロと一緒になってやってきますが、メジロの餌を横取りすることから、我が庭のギャングとも言えます。
ヒヨドリは森林や林地から都市の公園や庭まで、様々な生息地に生息しています。高い適応能力を持ち、多様な環境で生きられるため、世界の多くの地域で見ることができます。日本では特にヒメヒヨドリがよく見られ、庭や公園で元気よく飛び回り、都市の風景に自然のタッチを加えています。ヒヨドリは樹木や低木に巣を作り、強い縄張り意識を持つことで知られ、侵入者から巣を激しく守ることもあります。
エコシステムにおいても、ヒヨドリは重要な役割を果たしています。種子の散布を助け、植物や木の成長を促進するだけでなく、昆虫を食べることで害虫の数を調整する役割も果たします。また、ヒヨドリ自体も大きな鳥や捕食者の餌となり、自然のバランスに寄与します。その中型体格にも関わらず、ヒヨドリは周囲の環境に大きな影響を与えています。
ヒヨドリは、本当にメジロの動きを枝などのうえから観察していますね。果物も好きで、目を離すとメジロの餌を横取りし、あっという間に食べてしまいます。鳥としては中型ですが、メジロは小さく弱いですから、ヒヨドリが来るとすぐ逃げてしまいますね。
四十・五十雀について
日本の四季折々の風景は、緑豊かな山々、静かな池、華やかな花々、そして多種多様な鳥たち、特に身近なシジュウカラとゴジュウカラによって、一層鮮やかに彩られています。
シジュウカラとは、全長約12cmの小さな鳥で、その体の上部は濃い灰色で描かれ、下部は清潔な白色です。頭部には、黒いストライプが引かれており、その特徴的な風貌は観察者を惹きつけます。主な食物源は昆虫で、特に春から夏にかけてはその活動が活発化します。また、冬季には種子や果実も食べて生き延びます。春から初夏にかけては、一層活発になり、繁殖活動を行います。
一方、ゴジュウカラは全長約14cmと、やや大きめのサイズで、上部は茶色がかった灰色、下部は淡い灰色から白色で覆われています。シジュウカラと同じく、主に昆虫を食べ、春と秋には繁殖活動を行います。
これらの鳥たちは、活発な動きと美しい歌声で私たちの生活を彩り、日本の自然の豊かさを感じさせます。シジュウカラやゴジュウカラのような多種多様な鳥たちが、生活に新たな発見と楽しみをもたらすでしょう。それらは、私たちの日常を一層豊かで楽しいものにしてくれます。
比較的飛来の回数は少ないのですが、良く動きながら、回りを警戒しています。数羽で来ることが多いですね。
ヤマガラについて
ヤマガラは、その小さな体と活発な動き、そして美しい歌声で私たちの心を癒やしてくれる小鳥です。この記事では、ヤマガラの特徴、生息環境、生態について詳しく説明します。
ヤマガラは、その名の通り、山地に生息するシジュウカラ科の鳥です。体長は約14cmで、オスとメスはほとんど見分けがつかないほど似ています。背面はオリーブブラウンの羽毛で覆われ、喉から腹部にかけては白色です。また、目の周りには白い眼帯があるのが特徴的です。
ヤマガラは、山地や丘陵地、森林に広く生息していますが、近年では公園や住宅地の木々にも姿を見ることが増えています。主に樹上で生活し、昆虫や種子、果実を食べます。また、樹洞や鳥箱などを巣にして繁殖することが知られています。
ヤマガラは一年中日本に生息し、特に冬季には餌を求めて広範囲を移動します。また、その美しい歌声から「山のカナリア」とも称され、早朝や夕暮れによく鳴きます。繁殖期は4月から7月で、一腹4~6個の卵を産みます。また、ヤマガラは群れを作らず、一対または単独で行動することが多いです。
自然環境の変化にも適応し、私たちの身近な場所で見ることができるヤマガラ。その生態を知ることで、より深く理解し、保護することが大切です。
飛来数は、少ないですが、色がとてもきれいで、お気に入りの鳥ですね。
最後に
今回は、冬から春にかけて私の庭を訪れる代表的な鳥たちを紹介しました。雀は最も頻繁に見かけ、夏から秋にかけても訪れます。庭で最も強大な存在はカラスで、柿が熟すと突然現れ、空から熟した柿を狙います。今年は柿の数が例年より少なく、また柿の木を小さくしたため、被害を避けることができました。近くの木にはムクドリが多く来ますが、私の庭には襲来したことがないため、非常に助かっています。
毎年晩秋から早春にかけて、多くの鳥たちが飛来し、私たちを楽しませてくれます。早春のこの時期には木々の花も梅から桜へと変わり、垣根の乙女椿の花も満開になります。庭の草花は季節を感じさせますが、早春は花粉の季節でもあります。
私たち夫婦は花粉症で、この時期は正直つらいです。しかし、季節の変化とともに花や鳥たちが、このつらい季節に潤いを与えてくれています。