庭づくり(シンビジューム編)

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毎年、我が家の庭では多年草の花が主役となります。その代表格は四季バラで、春と秋を中心にたくさんの花を咲かせます。その上、その名が示すとおり夏や冬でも花を咲かせ、真冬を除き一年を通して楽しませてくれることです。

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そして、今回特に注目したいのが、毎年花を咲かせてくれるシンビジュームです。母が大好きだったこの花は、一時は30鉢以上もありました。しかし、母の死後、数が多すぎて適切な保管場所が不足し管理が難しくなってきたため、現在は10鉢程度になっています。

毎年、残されたシンビジュームを一生懸命に管理しています。枯れることもなく毎回素敵な花を咲かせてくれますよ。

美しい色彩と長期間にわたる開花で知られるシンビジュームは、ガーデナーや植物愛好家の間でお気に入りの一つとなっています。シンビジュームの管理は、バラやアジサイに比べてかなり手間がかかりますが、毎年鮮やかな花を咲かせ、我々の目を楽しませてくれます。

このブログ記事では、我が家で育てているシンビジュームの種類や特徴、そして管理方法に焦点を当てて紹介します。

シンビジュームの種類と特徴

シンビジュームは、ラン科の植物の一種で、東南アジアから日本にかけて自生しています。日本では、古くから観賞用として親しまれており、多くの品種が流通しています。

シンビジュームのランは約70種が知られており、数千のハイブリッドがあり、それぞれが独自の特徴を持っています。これらのランの花は小さいものから大きいものまで、白、緑、黄緑、クリーム、ピンク、赤色に近い色など、幅広い色彩を持っています。一部の種類は香りがあり、その香りは甘いものからスパイシーなものまで幅広く変わります。

シンビジュームは、根元にバルブと呼ばれる肥大した茎があります。そこから葉や花を咲かせる「バブル型」と、根茎を伸ばしてその上に葉や花を咲かせ「カトレア型」があります。

また、シンビジュームは、花の大きさや形、色などによって大きく3種類に分けられます。

大型種

花の大きさが10cm以上で、葉の長さが100cm以上の種類です。インドなどを原産とする種の交配で生まれたもので、華やかで豪華な花を咲かせます。花茎は立ち上がり、先端がやや下垂します。花弁は厚くてロウ質で、幅広くやや抱えて咲きます。色は黄色、白、ピンク系などがあります。

中型種

大型種に小型種を掛け合わせたもので、ちょうど中間のサイズの種類です。ほどよく豪華で大きくなりすぎないことから人気があり、品種数も多く流通しています。花茎は直立するものと下垂するものがあります。花弁はやや細くて薄く、色は白、黄、緑、紫、茶などがあります。

小型種

花の大きさが5~6cmで、葉も短い種類です。大型種にシュンランなどの小さな種類を掛け合わせて作られています。テーブルシンビの名で流通しています。大型種のような華やかさを持ちながら、手入れのしやすいサイズ感が人気となっています。花茎は下垂するものが多く、色は白、ピンク、オレンジ、黄、緑などがあります。

シンビジュームは最長で10週間程度開花し続け、花の寿命が長いのが特徴です。通常は晩冬から初春にかけて花を咲かせ、寒い月日の間に色彩を提供してくれます。家のシンビジュームは中型で、今年は、すべてに蕾をつけてくれていますね。

シンビジュームの管理方法

シンビジュームはラン科の中でも比較的暑さ寒さに強く、管理を正しく行えば、ランの中でも育てやすい種類です。ここでは栽培環境を整え、上手に花を咲かせるコツについて解説します。

栽培場所

真冬以外は屋外管理ができます。涼しい温度を好み、最低でも5℃程度までの温度に耐えることができます。年間を通して日当たり、風通しともによい場所に置きましょう。日差しが強くなる時期は、遮光ネットをかけると、葉焼けの心配なく管理できます。冬は室内に取り込みますが、日中はできるだけ日の当たる場所で管理します。温暖な地域では、真冬や雪、乾いた寒風を避ければ戸外でも越冬できる場合もあります。

土づくり

鹿沼土や赤玉土などはシンビジュームにとって保水性が高すぎ、根腐れしやすいので控えましょう。バーク単体や、軽石とバークを混合したもの、あるいは日向土とパーライトを混合したものが適しています。また、洋ランやシンビジューム専用に配合された培養土も販売されているので、配合の割合が分からない場合は、手軽な市販品もおすすめです。

植え付け

用意する鉢は、株の大きさにもよりますが、5号鉢から8号鉢程度にしましょう。また縦に根が張るので、深さのある蘭鉢が適しています。鉢底石を2cmほど敷き、その上に用土を入れてシンビジュームを植え付けていきます。その際、枯れた根や黒くなっている根は殺菌したハサミなどで取り除きます。シンビジュームの根は太いので、植え付けの際は鉢を叩いたり、割り箸などを使ったりして、根と根の隙間にもしっかりと用土が詰まるようにしましょう。

水やり・肥料

屋外で管理している場合は鉢内の乾きも早いため、1~2日に1回はしっかりと水やりをしましょう。屋内や冬季は土の乾きを見て、鉢が軽くなったと感じたら水やりを。また肥料は成長期の5~10月くらいまでは置き肥に加え、2週間に1回を目安に液肥を与えましょう。

病気・害虫

屋外管理の際は、夏の蒸れと長雨などの影響で「軟腐病」になることがあります。予防のためにも、軒下など直接雨が当たらない場所で管理しましょう。またカビやウイルスなどの影響で、葉が斑点状に黒くなったり、枯れ落ちたりする場合があります。殺菌剤などをこまめに利用し、予防しましょう。屋外や風通しの悪い場所では、ハダニやアブラムシ、ナメクジなどが発生することがあります。予防として、置き型の忌避剤を利用したり、こまめに葉水を行いましょう。もし発生してしまったら早めの対応が一番です。必要に応じて殺虫剤などを活用しましょう。

植え替え

植え替えはシンビジュームのお手入れの重要な一部です。蘭が根詰まりを起こしたときや、2〜3年に一度は植え替えを行うべきです。植え替えの最適な時期は、通常、開花後の春です。排水性の良い蘭用の土を使い、根が成長するための十分なスペースを提供する鉢を使用します。植え替えた後は、しっかりと水をやり、新しい成長が見られるまで日陰の場所に置きましょう。

家のシンビジュームには、10年以上花を咲かせ続けている物も多くあります。維持管理さえしっかりやれば、何十年と花を咲かせるものもあります。管理は特に重要で、水やりや肥料に加え、真夏には遮光ネットをかけ、温度が5度以下になる冬は室内に移動させていますね。

結論

シンビジュームはその美しい開花と耐久性により、花愛好家にとって非常に栽培する喜びを提供します。これらのランの種類は多種多様で、各々が独特の特性を持っています。それらを理解し、最適な手入れ方法を学ぶことで、その美しさを何十年も楽しむことができます。経験豊富なガーデナーであろうと、初心者の植物愛好家であろうと、これらのランは間違いなくあなたの空間に優雅さと色彩をもたらすでしょう。

シンビジュームは、冬の鉢花として人気があります。この洋ランは、ランの中でも比較的に育てやすく、あなたの家庭や庭を美しく彩ることができます。シンビジュームの種類や特徴を知ることで、どのように管理すれば最も美しい花を咲かせることができるのかを理解することができます。

シンビジュームを育て、その美しさと魅力を十分に楽しむために、適切な知識とケアが必要です。それらを身につけて、美しい花を咲かせてみてください。その美しさを楽しむことは、まさに生活の一部となるでしょう。

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