秋の収穫期を迎えたので、今回は以前紹介しなかった柿の種類、美味しいレシピ、そしてその健康効果について記事にしたいと思います。
我が家の柿の木は親が植えてから60年以上経ち、最盛期には500個以上の柿が実りました。しかし、木が大きくなりすぎて管理が大変になったため、何度か大きな剪定を行い、実が脚立で届く範囲にしました。現在は、例年100個程度収穫できますが、今年は猛暑で70個程度に減少してしまいました。収穫した柿は親類などに配り、残りは家族で食べています。
今年はサザンカが柿の収穫と同時に満開になり、庭に赤い色どりを加えています。とてもきれいで素敵ですよ。
今後は、今年の経験を踏まえて、例年通りの収穫ができるよう、一生懸命に管理を続けていく予定です。
柿の種類
柿には多くの種類がありますが、最も一般的なものは渋柿と甘柿です。渋柿はドングリの形をしており、完全に熟して柔らかくなると美味しいです。しかし、熟していないと強い渋みがあります。一方、甘柿は小さく丸い形をしており、柔らかいかパリッとした状態でもリンゴのように食べられます。アメリカン柿やマボロ、ベルベットアップルなど、他の種類もあり、それぞれに独特の風味と食感があります。
柿は古くから日本に伝わる果物で、約2000種類の品種があると言われています。渋柿はタンニンが溶ける状態で含まれているため、渋みを抜く処理を経て食べられます。アルコール、炭酸ガス、乾燥などの方法があり、乾燥させて干し柿にすることもできます。甘柿はタンニンが溶けない形で含まれているため、渋みがなく甘い味がします。生で食べるのが一般的ですが、加熱しても美味しいです。種ができると渋みが出る不完全甘柿という種類もあります。
スーパーなどに並んでいる柿の代表的な品種と特徴をいくつか紹介します。
- 次郎柿:甘柿の代表格で、静岡県周智郡が原産です。果肉は黄紅色で胡麻のような粒子が多く入っており、肉質はち密で硬いのが特徴です。収穫期は10月下旬から11月中旬頃です。
- 富有柿:岐阜県で誕生した甘柿で、甘柿の代名詞とも言われます。果実は丸に近い四角で、果皮はすべすべしていて光沢があり、糖度が結構高いです。首都圏では、収穫期は10月下旬から11月下旬です。
家の柿は富有柿です。甘くてとても美味しいです。今年は柿の葉が猛暑のためか例年に比べ落葉していませんね。
- 市田柿:渋柿の代表格で、長野県下伊那郡高森町が原産です。小ぶりでやや扁平な果実で、皮が薄くて赤く色づきます。渋抜きをしてから食べます。収穫期は10月下旬から11月中旬です。「干し柿の市田柿」として有名です。
- 平核無柿(ひらたねなしがき):渋柿の中でも人気の高い品種で、新潟県が原産です。大きくて丸い果実で、皮が厚くて黄色く色づきます。渋抜きをしてから出荷されます。収穫期は10月中旬からで、地域により異なり、食べ頃の時期は10月下旬から12月初旬頃です。
柿のレシピ
柿はその甘く多用途な風味のため、様々な料理に使用することができます。人気のデザートの一つには、柿プリンがあります。これはカスタード状の食感を持つ伝統的なアメリカの料理です。また、柿とブラータチーズのサラダは、甘さと塩味が完璧に調和した美味しいレシピです。柿はケーキやタルト、スムージー、そして柿とブリーチーズ詰めチキンのような風味豊かな料理にも使用することができます。また、彼らはシャルキュトリーボードに美味しい追加になり、塩味の肉やチーズに対する甘いコントラストを提供します。
柿はそのまま食べるのが一番おいしいと思っている方も多いでしょうが、柿を使ったレシピもたくさんありますよ。柿の甘みや食感を生かした料理をご紹介しますね。
- 柿ジャム:柿と砂糖とレモン汁だけで作れる簡単なジャムです。柿の上品な甘さが楽しめます。トーストに塗ったり、ヨーグルトに入れたり、ケーキに塗ったりしてもおいしいです。
- 柿プリン:柿と牛乳だけで作れるプリンです。柿の甘みがしっかりと感じられるプリンになります。トロっとした食感がやみつきになります。
- 柿のサラダ:柿と生ハムやモッツァレラチーズ、ベビーリーフなどを合わせて作るサラダです。柿の甘みと生ハムやチーズの塩味が絶妙にマッチします。ドレッシングは柿のソースやバルサミコ酢などがおすすめです。
手軽で簡単なので、家庭で一番多いレシピです。モッツァレラチーズのかわりに、ギリシャヨーグルトも合います。その他にもアボカドなどの色々な独自の組み合わせが楽しめますね。
- 柿と豚肉の炒め物:柿と豚肉をオイスターソースで炒める簡単なおかずです。柿の甘みが豚肉によく合います。柿は火を通しすぎないように注意してください。
柿の健康効果
柿は美味しいだけでなく、健康効果も豊富です。ビタミンAとCをはじめ、食物繊維や抗酸化物質、マンガンも含んでいます。これらの栄養素は免疫機能、皮膚の健康、消化、体重管理、骨の健康などに重要です。
柿は特にビタミンCが豊富で、1個で1日に必要なビタミンCの約半分を摂取できます。ビタミンCは風邪予防や美肌効果に役立ちます。また、食物繊維は腸内環境を整える効果が期待できます。
その他にも、柿にはβ-カロテン、カリウム、タンニンといった栄養素が含まれています。これらはがん予防、夜盲症の予防、利尿作用、血圧の安定、むくみの解消、二日酔い防止、下痢止めなどに有効といわれています。
これらの栄養素の相乗効果により、柿は免疫力の向上、老化防止、肌トラブルの予防などにも効果的ですね。また、柿の皮に栄養素が多く含まれているため、料理には皮も使いましょう。
柿は、秋の味覚としてだけでなく、健康や美容にも良い果物です。柿の種類やレシピを学んで、その健康効果を十分に味わいましょう!
結論
柿は果物のなかでも、特に栄養素の高い食べ物といえます。その種類の多さと様々な料理への適用性は、食事に楽しさをもたらします。さらに、柿が提供する健康効果は、バランスの取れた栄養豊富な食事に適した追加品となります。だから、スーパーマーケットで柿を見かけたら、ぜひカートに追加してみてください!
晩秋と言えば、みかんや柿が美味しい季節です。柿はそのまま食べるだけでなく、ジャムやケーキ、サラダなど、様々な料理に用いることができます。多種多様な柿は、栄養価の高さと共に、色々なレシピで楽しむことができます。
秋になると、みかんやぶどう、梨などたくさんの果物がお店に並びます。果物はどれも好きですが、特に自宅で収穫できる庶民的な果物の柿が大好きです。色々な料理に使えて、つい食べ過ぎてしまいますね。
今回は、柿の種類、レシピ、そしてその健康効果についてご紹介しました。柿の魅力を知り、秋から冬にかけて、ぜひ美味しい柿を味わってみてください。